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【FGO EpLW アルビオン】第九節 Shock to the System

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イジェフスクから通じた穴の数km南。バイクや自動車を強奪したアーチャーたちの大軍が、サンタモニカ丘陵を三方で超え、南へ侵攻! 高速道路405号線を、国道101号線を、州間高速道路5号線を駆け抜け、銃弾を撒き散らしながら進む!

「殺せ!殺せ!」「皆殺しだ!」「殲滅だ!」「戦争だ!」「工場を奪え!」「物資を奪え!」

監視カメラで異変を察知した「ロス・アルビオン」の警官や警備員たちが、バリケードを築き応戦! アサシン『ガイ・フォークス』の一団も、違法改造武装車両や武装与太者に混じって防衛に加わる!

「ソマシャッテオラー!」「ドカマテッパダラー!」「ドグサレッガー!」
「チャルワレッケオラー!」「ズラッガー!ダアー!?」「タマトッタル!」

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だが!

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「AARRGGHH!」「OH!NO!」「F■CK!」「Fire!Fire!」「Go to Hell!」「AARRGGHH!」

物量に不足! 拳銃やショットガンでは自動小銃に勝てぬ! カリフォルニア州兵駐屯地はサクラメントで、ロサンゼルスではない!

「まずいな」「単純に物量で押されると」「こっちは困る」「所詮私は暗殺者」「こっちは警官」「あっちは兵士」「勝負は明白」「さりながら」

集まったガイ・フォークスたちが掌を翳し、黒い粉を撒き散らす!

「「「『爆殺火薬陰謀劇の夜(ナイト・オブ・ガンパウダー・プロット)』!!」」」

「Fire!!」

KA-BOOOOOOOOOOMMM!! KRA-TTOOOOOOOOOOMM!! なんたる修羅場インシデントか!

◇◆

上空の一行は、互いの情報を共有しつつ、その戦いを見下ろす。文字通り高みの見物だが、いつまでもこうしてはおれない。
「……あれァ、敵同士が殺し合ってンのか。潰し合って両方消えちまやァ楽なんだが」
「互角に見えますが……アーチャー・カラシニカヴァの工場を潰したということは、この特異点では彼女らの補充が効かないはず。対するアサシン、ガイ・フォークスは、この大都市の数十万、数百万という人口を武器に出来る。火薬で吹っ飛ばせる。後者の方が有利です」
「そーね。こっちに機械工場がなけりゃね」

冷静に戦力を観察するマシュとアサシン・イシュタム。マスターは訝しむ。
「てこたァナニか、あの機関銃女どもに味方すんのか……」
セイバー・勾践が頷く。
「結果的にそうなる。あやつらが足止めしている間に、こちらが敵アサシンを仕留める。適度に両者の数が減った頃にな。漁夫の利といこう」
「どうやってだ。なんかあいつら、人間に取り憑いて増えるんだろ。何百万人をいっぺんに皆殺しにすんのか。核兵器とかあるか」

イシュタムが顎に手を当て、眉根を寄せる。
「憶測だけど、英霊そのものがそうずんずん増えやしないよ。どこかに感染元っていうか『核』になる奴がいるんだろうね。さっきのカラシニコフ爺さんみたいに、そいつを殺っちまえば、たぶん……。あいつのサンプルがないかなァ」
【確保して来ようか。銃弾はオレ様には当たらないし。……火炎には弱いから、ちょっと苦手かな】
「あんたは無事でも、アタシらはねェ。……大人数だし、いったんどっか降りようか」
「だな。空飛べるのはいいが、人間の俺にゃ寒すぎるぜ……ヘブショッ!」
マスターが腕を抱えて震え、くしゃみをする。

「ああ、それならあそこがいい。近くにあいつらもいねえしな」
オークに指さされるまま、ウェンディゴが無人の森林へ降り立つ。『ケネス・ハーン州立保養地』……に、現実世界では当たる場所。

「……さて、アサシン・イシュタムさん。頼みがある」
地上に降り立ち、少し休憩をしたあと、オークが真剣な表情で発言した。
「なに? アタシとつきあいたいって?」
「それに近い。俺の魂を喰ってくれ。仮面のアサシンどもを倒すのにはそれしかない」

一同がオークに目を向ける。
「この領域は、もともと俺のもんだ。あいつらと手を組んじまったのも俺だ。だから、俺が決着をつける必要がある。けど、今は力がないから、あんたらの力をあてにしている。……情報を持ってるんだ。あいつらの本拠地へ行って、滅ぼす」
「アタシが魂を喰わなきゃ、その情報は手に入らないと?」
「でなけりゃ、こんなことは言わん。俺は幻霊で、発生と死を無限に繰り返す革命の霊だ。パワーもあるし、いつでもどこかで復活してる」

一同は、互いに顔を見合わせ、頷く。
「それしか手段がねぇなら、しゃあねぇな。短いつきあいだったがありがとよ、オーク」
「消えるわけじゃねえ。イシュタムの霊核に、情報として入るだけだ。あんたの中にも、誰の中にも、俺はいつでもいる。安心しな」
マスターの感謝に、微笑むオーク。彼の言うことはよくわからないが、これに賭けるしかない。

「それと、イシュタムだけが行くわけにゃいかない。ここもじきに嗅ぎつけられるだろうし、あんたら全員で立ち向かうしかないぜ。作戦は向こうで伝える。……じゃ、頼む」

一同が集まり、イシュタムがオークの首に縄をかける。宝具が発動し、彼の魂がイシュタムに吸い込まれる。聖杯や英霊には及ばないが、強い霊力だ。彼の肉体は金色の粒子と化して舞い散り……・・・・・・・・・・・・

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「「「「え」」」」

気がつくと、一行は薄暗い空間にいる。地面も壁も天井もないが、重力もないので落下はしない。周囲を蛍光緑色の数列や文字列が、凄い勢いで飛び交っている。次第に……01が摩天楼を形作り、ロス・アルビオンのフレームとなる。01のビルに、真横に着地。メガデモの中のように、ビル群がうねり躍動する。見ているだけで酔いそうだ。

「今度はなんだ、どうなった!」
【さっきの虚数空間、に似てるね】

アサシンが周囲に縄を伸ばし、探る。魂の流れ、電子の流れ。オークが情報を伝えてくる。なるほど、いけそうだ。
「…………ここは、『電脳空間』って奴らしいね。ガイ・フォークスの本体は、この奥にいる!」

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「……アホどもめ」「どこからどうしてやって来た」「そんなことはどうでもいいが」「わざわざ懐へ飛び込んで来るとは」「手厚く歓迎してくれる」「手荒くね」「バグどもめ!」「増える」「炎上」「凍結」「ブロック」「なんでもござれの電脳空間」「ここが我らの家なれ場(ホームグラウンド)』」

メガデモ電脳空間の奥深く。ラップトップや携帯端末を操作する、アノニマス。無数の顔なき、名なき、アサシンたち。

「We are Anonymous(我らは名無し)」
「We are Legion(我らは大勢)」
「We do not forgive(我らは許さぬ)」
「We do not forget(我らは忘れぬ)」
「Expect us!(我らを待ち受けよ!)」

電子呪文と共に、アノニマスたちの周囲を01の渦が覆い、カルデアの一行へ向けて伸びる。竜のように!

「「「静けさや/飛んで火に入る/夏の虫(バグ)」」」

謎めいたハイクが響き、一行を無数の01の竜が襲う! 無数の虫(バグ)で出来た竜!

「『驚鯨』!」「シャア!」『よっと』「ぬうッ!」「「「おやおや」」」

「オイオイオイ、死ぬわ俺」
『死なねえように……』「守護(まも)ります!」

さらには無数のアノニマスが飛来! 掌から黒い粉を撒き散らし、発火!

KA-BOOOOOOOOOOMMM!!
KRA-TTOOOOOOOOOOMM!!
ZD-OOOOOOOOOOMMM!!

◆◇

「「煙なき/ところに火あり/『Flaming(炎上)』!」」

アノニマスが手を振って叫ぶや、周囲の01が組み変わり火炎旋風と化す!
「馬鹿の一つ覚えか! 吾輩に火炎は……好都合!」
シールダー『アイアンサイド』が盾を翳し、火炎を吸収!だが!
「馬鹿はそっちさ」「考えもなく同じ手を」「すると思うか」「この馬鹿が!」
火炎が消えない! 周囲に纏い付き、01ノイズと化して蝕み、責め苛む!
「うおおっ!?」

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「「霧もなき/山に影さす/『Blocking(遮断)』!」」

別のアノニマスが手を振って叫ぶや、周囲の01が組み変わり輝く壁と化す!
「『真鋼』!」
セイバー『勾践』が宝具の霊剣で壁を切り裂く!だが!
「最強の矛には」「Golden Shield(黄金の盾)」「Great Firewall(防火長城)」「矛盾せず」
壁は01ノイズに変化し、宝具とセイバーを覆い隠す!
「ぬううっ!?」

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「電子王様」「不怒婦」「良し大」「シャボン場」「朋目も動く」「右オ店」「めどん」「きゃばち」「誤認逮捕も時の運」……

ウェンディゴに抱えられ、蠢くビル街に煌めく無数のネオン看板の間をすり抜け、アノニマスの攻撃を避ける一行! 迫り来るは数千の敵! ここは彼らの領域、固有結界にも等しい!

「来るぞ!」
「「「われらが引き受ける! 耳をふさいでおれ!」」」
「アタシも行くよ!」

前方に雲霞の如くアノニマス襲来! ブリアレオス・アバターが触手を、イシュタムが縄を伸ばして離れ、叫ぶ!

「「「「「「AAAAARRRRRGGHHHHHHHHHHHHH!!!!」」」」」」

『畏怖の叫び』と『虚ろなる生者の嘆き』の二重奏! 敵全体に恐怖・防御低下・呪い・恐慌の状態異常がかかる! イシュタムが突出! アノニマスの大軍へ突き進む!

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「この野郎は……アタシが殺る!」

01の防壁を切り崩し、無数のアノニマスを振り切り、アサシン・イシュタムがガイ・フォークスに迫る。彼女の宝具は、魂を引っこ抜くもの。人間の脳に快楽を送り込み、その霊を奪い取るもの。記憶や思考や霊魂が神経細胞を行き交う電子情報に過ぎぬなら、電子行き交うここは脳の中、あの世も同然。つまり! 彼女のホームグラウンドだ! そう信じ込む!定義する! 反抗者オークの霊力が体内を駆け巡る!

「TAKE THIS(これでもくらえ)! 『奇妙な果実(ストレンジ・フルーツ)』!」

「「「「「「グワグワグワグワグワーーッ」」」」」」

ゴウランガ! 周囲のアノニマスたちが無数の首吊り縄で薙ぎ払われ、01に分解!

「OMG」「まさか、私に」「電脳戦を挑んでくるとは」「LOL」「しかも強いぞ」「アンビリーバボー」

「あんたを殺るにゃあ、これしかなさそうなんでねェーッ!」

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