◆気がついたらスキをつけていた逆プラ作品まとめ・その18◆

　おれだ。逆噴射小説大賞2021がやってきた。祭りの空気に心うきうきしてやりたくなったので、今年も勝手に逆噴射ピックアップを行う。おれが勝手にやっているだけで、公式とは一切関係がないし、ピックアップされたからっておれの作品にスキをつけたりサポートしたりしなきゃいけないことも全然ない（していただければ感謝致します）。選ばれなくても気にするな。おれも気にしない。応募作品でない通常の記事は、また別にやる。

逆噴射小説大賞2021エントリー収集｜ダイハードテイルズ

　開始からまだ1週間経っていないが、すでに100を超える銃弾が発射されている。今年は3発しか撃てないので1発にカラテを凝縮し、よく狙って撃て。

Photo by Camila Blando on Unsplash

　前回はここだ。実際懐かしい。遡って当時のを振り返ってみてもいいな。

　おれの一発目はこれだ。全部撃ったら後でライナーノーツ行為する。

　では、初日に撃たれたやつからピックアップしていこう。

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　すでにこうした感想記事もできており、すごい。みんなどんどんやれ。

◆魂◆

一発目。グレイト・ロックンロール・スウィンドル

　アラフォーのおっさんが金髪美女ベイブの豊満パイオツを背中に押し当てられ、バイクに乗ってゾンビに追われ、魂ロックをエナジーに変えてGUNを撃つ。アラフォーのおっさんが風邪引いた時に見る夢かなんかだろうか。欲望を感じる。

◆調◆

二発目。コールド・ヒート・スペース

　サウナがすきな人によるサウナパルプだ。カイジュウめいたドラゴンが、サウナに入ってととのおうとしている。それによって人類はなんかメリットが得られるらしい。人類文明の総力を結集し、やつを満足させねばならないのだ。スケールがでかい。

◆鋸◆

三発目。木刀VSチェーンソー部隊

　決闘が始まる。先祖代々守り抜いてきた銀杏の老木を守るため、老いた男は時代劇めいて、無慈悲なチェーンソー部隊に立ち向かう。多勢に無勢、蟷螂の斧。彼に加勢する者とは？　銀杏の黄葉するこの季節にふさわしい。

◆幽◆

四発目。文字のお化け

　森に似た場、冬の宮。人ならぬ者が作り上げた箱庭めいた空間で、謎の女が文字を書いている。誰かに何かを伝えようとしている。神殿に、幽霊がいるという。文字のお化けが。それは何なのか？　まことに謎めいている。

◆駅◆

五発目。彼岸戦線地獄変

　山の中の終点駅に、線路の彼方から恐ろしいものが襲来する。「俺」はやつらと戦う力を持っているが、多勢に無勢。こちらとあちらの境がゆらぎ、此岸とオヒガンが交わるところ。死者が此岸で死ねばどうなる？

◆秤◆

六発目。コズミック天秤メディーバル

　舞台は中世ヨーロッパ、無惨な死体が発見される。殺人事件だ。被害者の友人たちが集まってくるが、犯人は？　そして、彼の半身は？　裁判権を巡る争いを起こすのは、引き裂かれた死体。大岡裁きじゃあるまいし。

◆書◆

七発目。毒書の秋

"書架から本を引き抜くのは手榴弾のピンを抜くのに似ている。"

　書は薬、読は毒。書を読めば毒され、然るべき書を読ませれば、人を殺すこともできる。ならば、それを書く者とは。早くも続きが書かれており、脱帽ものの出来だ。CORONAを獲得してもおかしくない。

◆口◆

八発目。コトダマンサー・ネクロノミコン

　口はこれ災いの門、舌はこれ身を切るの刀。罵倒や呪詛を浴びせれば人は死に至り、オヒガンの門と繋がって、海の底からアレが召喚されたりする。ふんぐるい、むぐるうなふ。慎むべし、慎むべし。

◆妖◆

九発目。封妖蜘蛛は誅を知る

　殺しのOJT、相棒はのんきなJK。突如現れたのは異形の妖魔。JKはたちまち殺され、殺し屋の「俺」は……異類異形の冒険が始まる。どうやら「俺」は、この世界では後輩のようだ。

◆九◆

十発目。飛び上手の若君

　講談じみた名調子で語られる、九郎判官義経の怪異譚だ。鴉の面頬に涼やかな目、しかして腐れた口もと。クロウの牙が喉首を破れば、たちまち動く死者となる。あなや、なんたる末法地獄！南無阿弥陀仏！

◆暴◆

十一発目。粗にして野かつ蛮な暴

　暴力のにおいがある。失うものもなさそうな中年男は、ただ鍛えられた暴力のみを持ち、チャチな脅しにもたじろがない。彼に暴走族をけしかけた、「妹」と名乗る女とは？　何事も暴力で解決するのが一番だ。

◆鮫◆

十二発目。鮫の大部分は、ほ乳類です。

　鮫だ。やつらは卵を胎内で産み育てる卵胎生であり、そして……知性を持っている。なんか500年ぐらい生きている鮫もいるというし、ニンジャ化した鮫がいてもおかしくない。神武天皇の祖母と母は鮫であったと古事記にも書かれている。果たして、何が生まれるのか？

◆縫◆

十三発目。黒い闇の中物の怪がダンス

"ぬいぐるみ界ではこれを「言わされ罪」という。"

　ウシミツ・アワーの闇の中、動かぬはずのものどもが動き、喋り、意志をもって企み出す。罪には罰を。おお、コワイ！AKIRAで鉄雄の枕元でうろちょろしていたやつらを思い出す。巨大化したりするのだろうか。

◆泉◆

十四発目。さあ出番だぜ　ひとつになれ

　ゲッター泉を浴びてしまったようだ。全てがわかってきた。そうか、空間と時間とおれとサウナの関係はすごく簡単なことなんだ。ははは…どうして地球にこんなに生命があふれたのかも。「違う」誰？

◆覚◆

◆醒◆

今は以上だ。二日目以降のは、また溜まったらやる。急がねば。

【以上です】