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2023年1月の記事一覧

十二月の橋を渡る

交互に眠る寝台が時間を止める
カーテンの隙間からさす光が
冬の鳴き声を拾う
あれはよくやってくる猫だった
去る季節の流れの中で
散歩する尾

マフラーをきつく締め直す
空気をのこさないよう
念を入れて
薬缶で湯を沸かす時間だけ休める朝方には
躰をたたんでいる

電車が一気に停車し
ドアが開く
ひらいた扉が作るうつろな道は
ホームを幾つも跨ぎ
光の道筋をしるし……

横断します
初めて降りる駅の懐か

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檻

胸に張る蜘蛛の巣に
質問するように胸をおさえた
書けなかった言葉は
どこへ行ったのか、と

深く沈んだ芽を
摘めるのにちょうどいい
手の強さを獲得するまで
潜水を続けた
水面に映る月を見れなくても
夜行バスの揺れのように
信じるということは

目を閉じて海底へ進む
終わりがかろうじて読める旅

完成した蜘蛛の巣に水が引っかかる
無意識に挟み込んだ栞が
点滅する

 ✽ ✽ ✽

1/7の琉球詩壇の

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