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2020年9月26日 22:02
立っているふりのバス停の標識が長い朝の長い眠りから起こさないように首をもたれかけていた私の知らない色が午後2時の中に塗られている微笑みにならない手を開きながら草に覆われていく様子を見るともなく見る頭上を通る飛行機の腹を魚のように見ながらわたしたちも魚になって水位を上げて口を閉じる 空港の擦りガラスが透明な夏を連れてくる早朝のまどろみの中でコーヒーカップを包む手が
2020年9月10日 21:05
薄い帆布を濡らしてすぐ森になる道路に塗り直された白線の裏からページを繰る手によって涙はまとまらず 足もたわんでやすやすと明後日まで追い越した走っている間だけ読むことができる文字と既に伴走した光とを纏って初めて街に立っている