文化工作だった映画や小説やまんがやアニメ。『大東亜共栄圏のクールジャパン』大塚英志
第二次世界大戦のときに、映画や小説が「文化工作」――作品としての価値よりも、「宣伝」としての役割を重視され、作家や監督たちもそんな時流にのって作品をつくったということは、これまでも散々言われてきたし、専門書もたくさん出ています。
でも、マンガやアニメといったサブカルチャーまで含めて、しかもプロの作家だけではなくて、たくさんのアマチュアも参加して、東南アジアや朝鮮半島、「満州」、中国向けにメディアミックスが展開されたという話を、たくさんの資料を使ってまとめたのがこの本。
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