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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2020年12月の記事一覧

中世の修道院は結構こわい。映画『薔薇の名前』仏伊西独、1987年。

イタリアの記号論学者ウンベルト・エーコ原作。中世北イタリアのベネディクト会修道院で起きた…

夕遊
3年前
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一条天皇と后たちのものがたり。『源氏物語の時代』山本淳子

『枕草子のたくらみ』がステキだった山本淳子さんの出世作。一条天皇のお后は定子、そして彰子…

夕遊
3年前
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できたら、私も旅してみたい。『旅猫リポート』有川浩

有川さんは人気作家さんで、この作品は映画化されて、舞台化もされたとか。私は、有川さんの作…

夕遊
3年前
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知っているようで知らないクリスマス。『サンタクロースの大旅行』葛野浩昭

サンタクロースは、今から1700年も前にトルコあたりに住んでいた、キリスト教徒のお坊さん…

夕遊
3年前
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おもしろすぎてとまらない。『三国志 きらめく群像』高島俊男

歴史書である『三国志』は、中国の正史の1つ。 でも、正史とは<正確な歴史>の意味ではなく…

夕遊
3年前
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性格や才能ではない、脳のはたらき。『戦争する脳』計見一雄

サブタイトルは「破局への病理」。 著者は精神科医の第一人者で、お父様が旧海軍主計少佐。だ…

夕遊
3年前
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糸を引くおもしろさ。『幻のアフリカ納豆を追え!』高野秀行

定期的に読みたくなる高野さんの本。今回のテーマは、納豆。この本より先に『謎のアジア納豆』っていう本を出していたらしいけど、まあ、こういう読書は気分なので、順番とか前後しても問題なし。高野さんの本は、いつ読んでも、どこから読んでもおもしろいから大丈夫。 私の人生の裏で糸を引く怪しいやつがいる。それは納豆だ。 ほら、プロローグの1行目から、もう高野ワールド。 高野さんは東南アジアへの旅で、何度も納豆の仲間と出会ってきた。でも、それほど強い印象はなかった。でも、東日本大震災の

音楽好きの楽しい青春ラプソディ。佐渡裕『僕はいかにして指揮者になったのか』

プロローグの京都弁から、思わず引き込まれました。 歯切れのいい文章がリズムよく刻まれ…

夕遊
3年前
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書きつづけるということ。『職業としての小説家』村上春樹

作家さんの誰だったかが、この本を読んで「なぜ彼が欧米で人気が出たのかわかった」と書いてい…

夕遊
3年前
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