女性たちのクラフト・アート ドキュメンタリー映画『YARN 人生を彩る糸』アイスランド・ポーランド、2016年
記憶の中の祖母は、いつも編み物をしていました。色やデザインは正直、ダサかったですが、純毛のいい毛糸を使っていたので、何度も解いては編み直しできました。純毛は温かいけれど、耐久性がイマイチなので、穴をつくろうことも当たり前。最後は意味不明の配色になっていた、祖母のセーターやベスト。懐かしい思い出です。
今では、わざわざ自分で編み物をする人は、多分よっぽどの達人。でも、この映画では達人を超えて、アートになっていました。まず、冒頭のアイスランドの荒涼とした風景と、モコモコの羊がイ