教育水準が上昇すれば、理屈の通らない『道徳』や『常識』が影響力を失うのは、当然のことですよね。
私もこの連載では、客観的な視点を重視して話をすすめているつもりですが、やはりみなさんが感じる印象というものは「身も蓋もない」なのではないでしょうか?
ですが、私も所詮は俗世の人間ですから、固有の価値観というものを持っています。ですので、特定の価値観を押し付けられたりすると、当然のごとく反発するというわけですね。
もはや、支配者層が特定の価値観を押し付けて、被支配者層がそれに黙って従うという時代は終わったのですから、道徳などもまた、変遷せざるをえないということでしょうか?
ありますよね。まったく筋が通ってないのに押し付けられる『道徳』や『常識』。それらは、押し付ける側にとって都合のいいものだから押し付けてくるということです。
筋の通っていない、納得できない『道徳』や『常識』などには、ちゃんと「おかしい!」と声をあげることで、じゃあ、みんなが納得する妥協点はどこなのか、という議論が巻き起こり、合意が形成される。一部の人にだけ都合のいい社会にならないようにするためには、それぐらいしかないのではと、私は考える次第です。
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