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水仙まんじゅうに葛まんじゅう、水まんじゅう。一体どう違う?-若狭地方夏の風物詩を調べたい-

連日の雨降りで気温もグッと下がってきましたね。夏終了の気配に待った!をかけるべく、今回は「敦賀の夏の風物詩」についてです。

以前Twitterでも呟いた、「水仙まんじゅう」という食べ物。「水」という言葉からなんとなく「水まんじゅう」を想い浮かべるのではないでしょうか。

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予想通り、見た目も味も、水まんじゅうそのものでした。水まんじゅうと言えばわたしの故郷、岐阜県の大垣市の名物として有名です。

水まんじゅうは地下水が豊富な地域で作られる和菓子。敦賀も、湧水が湧くスポットが市内に点在していたり、水道水が地下水をベースにしていたりと、水が豊富で美味しいまちと言われているようです。

少し広く見て、福井県の南側、嶺南地方で見ていくと、敦賀より以南の地域では、水まんじゅうではなく「葛まんじゅう」が主流になります。

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見た目にはそんなに変わりませんが一体どう違うのでしょうか... ?
そこで、両者を食べ比べてみました。

水仙まんじゅうと葛まんじゅうを食べ比べ

今回食べ比べたのは全部で4種。敦賀観光協会会長の池田裕太郎さんが買ってきてくださいました。

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・上段左:伊勢屋 くずまんじゅう (小浜市)
・上段右:アイドルつるかめ 水仙まんじゅう(敦賀)
・下段左:志保重 くずまんじゅう(小浜)
・下段右:大次郎 若狭くず(高浜)

店ごとに味が違うのはあたり前なのですが、くずまんじゅうと水仙まんじゅうを食べ比べて、まず違いを感じたのが食感です。葛まんじゅうは、葛と砂糖、餡子、塩でできているのに対し、水仙まんじゅうはわらび粉が入っているため、よりモチモチした食感です。

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上:伊勢屋のくずまんじゅう、下:アイドルつるかめの水仙まんじゅう
どちらも水入りのカップに入っていました。見た目では違いがわかりません。

大垣の水まんじゅうもわらび粉が入っているものが主流のよう。敦賀の水仙まんじゅうは岐阜の水まんじゅうに近いのかもしれません。

そもそも、葛は若狭町に古くから自生していた歴史があります。地理的に見ると、敦賀市の方がより岐阜県に近く、くずまんじゅうと水まんじゅうの境というのは、何か歴史的、地理的な要因があるのではないかと気になります。

ネットで調べても、イマイチ情報を掴めない「水仙まんじゅう」。敦賀の夏の風物詩は、いつどのようにして風物詩となっていったのか、夏が終わるまでにリサーチしたいと思います。







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