厚揚げと分厚い油揚げは別物なの?-吉田由兵衛商店の「厚揚げ」「由兵衛揚げ」を食べ比べ-
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厚揚げと分厚い油揚げは別物なの?-吉田由兵衛商店の「厚揚げ」「由兵衛揚げ」を食べ比べ-

敦賀市の地域おこし協力隊、にしやまです。

福井のソウルフードといえば油揚げ。福井市は油揚げの消費額が全国一位だったり、スーパーには油揚げコーナーが充実していたり。福井の油揚げをまとめたこんな記事があるくらいに、福井にはたくさんの油揚げがあります。

「油揚げ」と言っても、いなり寿司に使うような薄い油揚げではありません。

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この通り、かなり分厚いんです。

厚揚げと油揚げ

以前、敦賀にある地元食材の直売場「ふるさと夢市場」にて、吉田由兵衛商店という敦賀産の揚げを見かけたことがありました。おでんの串刺しにちょうど良いサイズ感が良く、気になっていました。そこで、おでんの食材として、吉田さんに電話で相談をしてみました。

吉田さん「形は同じ三角形でも、厚揚げと分厚い油揚げがあるんです。両方試してみてください。」

え、油揚げと厚揚げって別物なの...?それまで私は、分厚い揚げは全て厚揚げだと思っていました。

とりあえず食べ比べてみようと、商品をいただきに伺いました。

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▲これは厚揚げ

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▲これは油揚げの由兵衛揚げ

厚みが異なるだけで、表面には差がない。どちらも厚揚げじゃないのか...

吉田さん「厚揚げも油揚げも豆腐を揚げたものだけれど、製法少し違うんです。その違いについては本が1冊出来ちゃうくらいですよ。」

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年季の入った古い書物を取り出し、吉田さんは語ります。

吉田さん「油揚げは豆腐の中に気泡が出来ますが、厚揚げの中身には気泡はありません。油揚げの方がその気泡に味が染み込むので煮物に適してますよ。うちの油揚げは、表面の生地がしっかりしているので、煮崩れしにくいんです。」

吉田さんは、惣菜屋さんからの依頼で分厚い油揚げの開発に着手し、試行錯誤の結果ここまで分厚い油揚げを作りあげたのだと言います。

サンプル商品をいただき、早速食べ比べてみることにした。

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▲上:厚揚げ、下:油揚げ 厚みの差は2倍くらいあります。

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断面を見るとその差は明らかです。油揚げの方がキメ細かい気泡があるのに対し、厚揚げ大きな気泡。油揚げの方が確かに味の滲み方均一でした。

食感も、油揚げは「フワッ」と、厚揚げは「プリッ」としています。

おでんには吉田さんのおっしゃる通り、油揚げの「由兵衛あげ」が合いそうです。

今回は時間の都合上製造工程まで見学することは出来ませんでしたが、「厚揚げ」と「油揚げ」の微妙な違いに非常に興味を持ちました。


番外編 -気比神宮を日本一有名なお社にする-

由兵衛商店の事務所には、事務所中に「古代歌謡」や「丹生について」など、なんだか興味を惹かれるファイルがたくさん。思い切って、吉田さんに聞いてみました。

吉田さん「これは、、、僕が個人的に“気比神宮を日本一有名なお社にする”活動をしていて、その資料です。」

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気比さんが有名にならないのは学者が語らないからだと考えた吉田さんは、古本屋でも売られていないような気比神宮に関する貴重な古い書物を購入し、この書物の版権が切れていることをきっかけに、書物をデータ化。東京大学史料編纂所に送ったりと、気比神宮の歴史的価値を高めるための活動を個人でされていたのだそうです。

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他にも、古い書物を読み解いたこれまでの研究成果のまとめとして敦賀や気比神宮の歴史に関する壁新聞を作成していたり...

このマニアックな熱量に感動。まだまだ面白いお話が聴けそうな吉田さん。是非今度は、気比神宮についてもお話伺いたいと思います。

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吉田由兵衛商店
〒914-0042 福井県敦賀市石ケ町8−1
http://yoshi-bay.com/
豆腐や揚げの他に、豆乳も販売しています!




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コロナ失業をきっかけに個人事業主に転身。流れ流れて敦賀市の地域おこし協力隊になりました。 ライター/流しのおでん屋/SHAKEHANDS/岩壁音楽祭