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心の持ちよう。


最近、色んな縁があって、高校生たちと接する機会が多くある。そしてそれが、今の自分の良い刺激になっていることが、日々よくわかる。

彼女たちと話すと、よみがえる記憶がふわりふわりと私を包み込む。

私の高校生活は、平和だった。
勉強も真面目にやってきた。部活も楽しく、一生懸命に取り組んでいたし、先生達に可愛がられ、面白い友人達に囲まれて、穏やかに過ごしたと思う。

今思えば、なんと幸福なことだっただろう。


あの頃の私は、よく本を読み漫画を読み、好きな箇所に付箋を貼れるだけ貼っていた。

言葉が、好きだった。
作者の言葉なはずなのに、登場人物たちの言葉として、読み手に届く。そのこと自体も、彼らの発する言葉も、すべて愛おしかった。
卒業してから小説の勉強をしたい、そんな夢をくれたのは、高校で私の言葉を「いいね」と一言、言ってくれた先生がいたからだ。
その先生とは今も縁が繋がり、色んな刺激を私に与えてくれる。
こうして、文章を書いていたいという気持ちに、させてくれる。


もし、私がこうして綴る言葉を読んでくれる学生さんがいたのなら、私はやっぱり伝えたい。
あなたが過ごす日々は、とても尊いものだと。

学生生活って、楽しいことだけじゃない。もちろん、平和に過ごしていた私にも、涙のある日も、負けたくないと耐える日も、友人を怒らせた日も、好きな人をを見て泣きそうになる日も、そういう起伏、感情の揺れが沢山沢山あった。

けれど、その日々が私の心を豊かにし、視野を広げ、強くしてくれたと思う。
あなたにもそういうことを、沢山経験してほしい。些細なことで悩み、小さなことに感謝できる人に。友人の涙を見逃さぬようそばに寄り添い、時に遠くから見つめ、そして、あなたの涙を救ってくれる友人をそばに持って。
もしひとりなら、あなたに出来ることをそばにいる人に話し、心の持ちようを変えてみて。

先生と向き合い、教科書と向き合い、自分と向き合い、かけがえのない青春の日々を過ごすことは、後の人生の尊い記憶になる。
大切な、糧になる。

夢があるなら諦めないで。
好きな人がいるなら、大切にして。
失いたくない仲間がいるなら、手を強く握って。
応援してくれる人がいるなら、力をくれる人がいるなら、感謝して。
部活でも、勉強でも、恋でも、時間をかけているものがあるなら、想いがあるなら、出来る限り頑張って。
迷いがあるなら、とことん悩んで。
たくさんの可能性を、信じて。


私は高校生の頃、色んなことを悩んで悩んで悔やんだ。迷って迷って、周りを困らせて迷惑をかけて、そして最後に進む道を決めた。
今思えば、進みたい道が多くあること、それは幸だと思う。一つ一つ、選択をする中で道は狭まっているようにも感じるけれど、きっと広がる道も沢山あると思う。
選択肢は、誰にでも無限大にある。たったひとりのあなたにしか歩けない人生を、歩くべきだと思う、強く。私も、そうでありたい。


なんて、誰かに話しているようで、過去の私へ宛てているのかもしれません。
過去の私へ。そのまま、素直に謙虚に、周りを大切に、進んでね。


#日記 #エッセイ #コラム #ポエム #8月31日の夜に

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