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悪者は本当の悪者ではないかもしれない

どうも。xiaoxingです。

何気なくTwitterを見ているとアンパンマンに関するツイートを見つけた。

「アンパンマンはバイキンマンの人格を否定しているわけではない。ただその行動を悪いと言っているのだ」というような内容だった。

このツイートを見つけて、思い出したアンパンマンの回がある。ただうろ覚えなので、詳しい内容は間違っているかもしれないがそこはご了承願いたい。

あれは大学生になった頃だったか、それともまだ高校生だった頃なのか。詳しい時期は覚えていないが、朝の情報番組を見た流れでアンパンマンのアニメを見たことがあった。

本当に内容を覚えていないので一部分だけの説明になるが、その回の主人公となるキャラクターが危機に瀕していた。崖に割れ目が入り、そのキャラクターもろとも転落しそうになってしまった。普段ならばアンパンマンが助けに来る展開だが、何かしらの事情でアンパンマンはそこにいなかった。

その時たまたまその場にいたのはバイキンマンだった。何を思ったのか(もしかしたら心情が分かるシーンがあったかもしれないが)バイキンマンはいつも乗っている乗り物(「バイキンUFO」という名前らしい)の手で崖を下から支え、そのキャラクターを助けたのだ。

アンパンマンがその場に着いた頃には危機に瀕していたキャラクターは安全な場所に退避しており事なきを得た。そしてバイキンマンは何も言わずその場を去った。

これが私が覚えている全てだ。もう数年前のことなのでもしかしたら自分の中で話を美化してしまっているかもしれない。けれど、その時に「バイキンマンって本当はいい奴なのかもしれない」と思ったことは鮮明に覚えている。

私は昔からアンパンマン=味方、バイキンマン=敵だと思っていた。しかし、その答えに辿り着くにはあまりに安直すぎるかもしれない。人間には完璧な善人と完璧な悪人はいない。どれほど素晴らしい人にも嫌な部分はあるだろうし、どれほど残忍な人にも素敵な部分はあるだろう。

子供の頃だったら「バイキンマンにも良いところがあるんだなー」くらいしか思わなかったかもしれないけれど、ある程度成長してからこの回を見たおかげで、誰かの一面だけを見てその人の全てを決めつけるのはやめにしようと、バイキンマンという言葉を見る度に思い出すようになった。

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