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RCCイマナマのイマオシ3を振り返る

2020年9月から始まった、僕が担当するイマオシ3(毎週月曜日)が2022年9月に終了した。
ちょうど2年だ。
コロナ禍のど真ん中でもあり、中断されたりもしたけれど、86回の放送があり、90店を紹介した。
どの店のどんな料理を紹介したのかは、一覧にまとめたので参考にしていただければ幸いだ。

以前は「街飯ヒストリーツアー」という不定期のコーナーを持っていたが、毎週定期的に出演するのは初めて。
最初のうちはわからないこと、知らないことが多く、加藤ディレクターや青山アナウンサーに助けてもらいながらの手探りだった。

レギュレーションは、毎週、ある一つの店からイマオシできる3品を紹介するというもの。
昔から知っている店でも、直近の状況は知らないことが多いので、まずは一度食べに行く。
そして「うん、ここは視聴者の皆様に紹介できるクオリティだ」と納得できたら残りの2品を探しにかかる。
こうなってからも結構大変で、3品選ぶまでに4-5品は食べてみなければならない。
例えば3品食べて、全部おいしいから紹介しようと思っても、もしかしたら食べていない○○○はもっとおいしいかもしれない、と考えてしまう。
したらば、それも食べてからでなければ3品は選べない。
この辺りは自分が提供する情報に対してどこまで責任を持つか、という自負の問題だ。

中には1品や2品は間違いない!と言える料理があるけれど、残りの品が見つからなくて断念する店もあった。
さらには何度も通い、これなら3品揃うぞ!と喜んで取材のお願いをすると断られたりした。

平日の17時40分にテレビ番組をリアルで観ている人たちは、普通に考えれば高齢者。
それ以外に録画して観てくださっている方々もいらっしゃるだろうが、コロナ禍の最中でもあり、ニーズは繁華街の夜の店ではなく、できれば駐車場がある昼の店。
つまりランチ情報だ。

なので基本、ランチ営業していない店は紹介しなくなった。
そうすると調査の機会は一週間に7回しかない。
一つの店に4-5回は通いつつ、時々3品揃わなかったり、取材を断られたりすると、なかなかの綱渡りだった。
しかし、難しい仕事ほど燃えるタチだし、涼しい顔でクリアしたい。
事故以外では一度も落とさなかった。
(事故直後も動けないベッドの上からスマホで紹介文を送り、それを青山アナが読むという形でフォローした)

日々タイトな食べ歩きを続けたが、出演してくださった店のその後についてもヒアリングした。
紹介したなら紹介したなりに繁盛してほしい。
また、視聴者の皆様に刺さる情報であればあるほど、店の繁盛が長く続くことがわかった。
良い店を良い形で紹介すればどうなるか。

  1. いい店を知ることができて嬉しい視聴者の皆様が、次の放送も観てくださる

  2. 店の魅力を正しく理解した上で訪れる客が増え、店主が喜ぶ

  3. 視聴率が上がってテレビ局が喜ぶ

これぞ三方良し。
僕は常にこのことを意識した。

そのためにはPDCAサイクルを回す必要がある。
プラン=視聴者の皆様にはこういう店のこういう情報が喜ばれるのではないか?と仮説を立てる。
ドゥ=その仮説の元に収録し、放送する。
チェック=放送後、反応はどうだったのか?店に確認する。
アクション=結果を踏まえ、新たな仮説を立てて収録に臨む。

そうやって少しずつ内容を改善したことで、より視聴者の皆様に喜んでもらえる内容に近づけたのではないかと考えている。
端的に言えば、僕が紹介したいだけではなく、視聴者の皆様が喜んでくださる店であり、料理なのか?ということを常に意識した。
SNSの個人的な情報提供と、公共の電波を使った放送は趣旨が全く違うのだ。

2022年10月11日火曜日から新コーナー「基町ランチ情報局」として、15時45分前後にお届けする予定だ。
イマオシ3での学びを活かし、より多くの視聴者の皆様に喜んでいただける内容にしたい。
広島の素晴らしい飲食店の、素晴らしい料理の魅力を伝えることができればと考えている。

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