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花組 千秋楽配信観劇他思うこと


本当だったらこの日は配信ではなく、大劇場で宙組公演2回目の観劇のはずだった。そのことについて泣き言は言うまい。

こんなときに喜劇というのも辛い。
でも花組はやり切った。大劇場よりも更にパワーアップしていた。

フィナーレの後、緞帳前で組長としてご挨拶するあおいさん。3日間の公演中止のお詫びを告げたあと深々と頭を下げたとき、肩が震えていた。退団者の名前を読み上げる時も、泣きそうになるのを懸命にこらえているのがひしひしと伝わってきた。「プロだから泣かない」のだ。それでも頬に涙がつたっているのが画面越しに映っていた。
更にれいちゃんのご挨拶は愛に満ちていた。
花組は、愛の組なんだな。

前日見た理事長、企画部長の記者会見は、特に目新しい話があるわけでもなく、内容そのものよりも「記者会見をやりました」という事実を残したかったのがありありと伝わってきた。
今の段階ではそうせざるを得ないだろう。
会見から気になったのが「調査チーム」。
阪急電鉄と関係ない弁護士による調査らしい。
必要なのは調査チームではなく、第三者委員会による調査じゃないか?そして現役生だけではなく卒業生にも聞き取りをすべきだろう。他組のタカラジェンヌもだ。そして、タカラジェンヌ、経営陣、全てに必要なのは人権教育。宝塚音楽学校も然り。礼儀作法も大事か知らんが、人権教育は必須だろう。
公演再開でファンの目をそらせるようなことはやめてほしい。

ふと思い出した。

美園さくらちゃんが抱いている夢と今回の件がリンクして。ああさくらちゃんがやろうとしていることが、おぼろげながらわかった気がする。

書いているうちに、星組の博多座公演の幕が上がった。
公式サイトで上演時間のお知らせがなかなか出なかったので、もしかして…?と思ったが、ギリギリまで上演するかどうか迷っていたんだろう。
そして月組の東京公演も幕があがるようだ。

宙組は、22日まで中止と言っているが、少なくとも今月いっぱいは無理だろう。いや、本当にきっちり聞き取り調査をして、問題解決に向かうつもりなら、大劇場は全日程公演中止になっても致したかない。

宝塚は女性だけの劇団だけど、昭和の頃は、座付作者もオーケストラの指揮者も男性のみだった。それが平成になると女性の演出家、指揮者も普通に出てきた。ただ、劇団の運営は、相変わらず男性社会じゃないだろうか。昭和の、いやもしかすると大正の価値観?

近親者を亡くしたとき、言いようのない孤独感でいっぱいだった私の心に、光を灯してくれたのは、宝塚だった。だからこんな状態になっても宝塚ファンをやめられない私。

今は亡くなった方のご冥福を祈ろう。そしてすべてのタカラジェンヌが心安らかでありますように。

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