BL小説を彩る神絵師たち

本日のテーマはBL小説を語る上でとても重要な存在。小説の表紙を彩る「神絵師」様方の紹介と存在意義についてです。

新人作家さんにとっても、筆力人気を兼ね備えている作家さんにとっても、読者の購買意欲を掻き立てる「表紙」は命といっても過言ではありません

はっきり言います。漫画は表紙に騙される確率が多い。
そりゃそうですよね。表紙ですもの。渾身の力を込めて描きますよね。でもページを捲ると「ちょっとーーー絵面違うじゃん！！！」ってなる事が何度あったか（涙目）
ですので、お初の漫画家さんの神的表紙は特に慎重に吟味しつつ購入しております。ことBLに関しては「がっかり」させられたくないんです。お金の問題じゃないの！まあそれでも未だに騙されますけどね笑

言わずもがな小説は表紙イラストの他に挿絵が入ります。
カット数的にはどれくらいかな・・・７・８枚位？
読者は表紙と挿絵により想像力を駆使して目にしたキャラクター達が脳内で動き出し物語を紡ぐのです。

本を買う時、レビューってある程度の指針になりますよね？
ご存じかもしれませんが悲しい事にBL漫画に比べるとBL小説のレビューって圧倒的に少ないんです。これはもう単純に漫画より小説を読むBLファンが少ないと言う事なのでしょう。悲しみ・・・
私は普段、レビューを重視していないんですが、小説に関しては結構読んだりします。作品購入の参考に、と言うよりは同志（BL小説愛好者として）の熱い想いに触れたいのです。そこでだいぶ前ですが、とても印象的なレビューを目にしたのです。

「小説はすっごく面白いんだけど絵がひどくて評価を落としてる。表紙だけ見て読まない人がいると思うのでイラストレーターを変えた方がいい」と言ったなかなか苛烈な内容

これがね1人だけではなく複数名が同じ意見を述べられていたんです。
正直私も「同感」と思わざるを得ない絵ではありました。作品名は申し上げれません。でもかなり人気のある小説とお見受けしております。シリーズ何作も出てるし。ちなみに私はこのレビューが強烈過ぎて手を伸ばせませんでした（意気地なし！となじって頂いてかまわない）

そして！なんと！！驚くことに実際イラストレーション変わってるんです。民意と言うか読者の意が出版社を動かしたのか？真実は分かりませんが、それだけ小説にとってイラストって重要って事ですね。

■ 私の持論
売りたいなら金積んででも上手い絵師に頼むベシ！！！ （←言い方）

■ BL小説界における神絵師様方

神達の中でも、top of top神絵師といったら間違いなく
笠井あゆみ様でしょう

笠井あゆみ＝耽美
耽美=笠井あゆみ

かつて高校生だった頃、BL雑誌「麗人」を書店で買う時のドキドキ感たるや。笠井あゆみ様の表紙がもうほんとに耽美で・・・真剣な話「麗人」を田舎の書店で買うって・・・30年前は中々の勇気が必要だったよ？
ネットで色々買えるイイ時代になってほんと良かったねぇ～
笠井あゆみ様はほんとにBL界の柿右衛門！国宝レベルですよ。大事にしないと。でも知ってました？耽美だけでも合掌なのに・・・笠井あゆみさんの描く子供や動物が号泣レベルに可愛いのーーーー（泣）

同じ時代に生まれて下さってありがとうございます（涙）

★奈良千春さま

奈良さんも神ね。私が敬愛する作家さんの小説も数多く手掛けていらっしゃいます。特に夜光花さんの薔薇シリーズ・神シリーズ・騎士シリーズはもう土下座するしかない。これからもよろしくお願い申し上げます。血族シリーズも引き続き期待しております！

★yacoさま

独特の世界観がありますね。万人受けする絵面ではないように思いますが（私見）引き付ける魅力のある絵師さんです

★彩さま

とにかく上手い！筆力最強！細かいディテールとお名前の通り鮮やかな色彩。神だね神。制服のイラスト集描いてほしい（真顔）絶対買います！！

★葛西リカコさま

ちょっと線の細い神経質そうな美人を描かせたら天下一品！正に凪良ゆうさんの「美しい彼」が多くの方に読まれたのは葛西リカコさんの表紙が後押しした部分も大きいのでは、と個人的に思っております。

■ イラストレーションも秀逸な漫画家神絵師様方
イラストレーターを主にされている絵師様もいれば漫画家として活躍しながらイラストもされている絵師様もいます。次の神々は漫画家さんです

★座裏屋蘭丸さま

なんというか・・・われわれを一発で黙らせる美麗な絵はもう芸術ですね。漫画のストーリーも世界観もエロスも素晴らしい。稀有な描き手様です（※トップページのイラストは小説イラストではありませんが座裏屋さまの作品です。うっとり）

★木下けい子さま

イラストは上手いけど漫画はイマイチと言う方も多い中。漫画も最高。イラストも最高と正に文武両道なＢＬ界の宝。出版関係者へ申し上げる「新人小説家のデビュー作は木下けい子様に依頼を！！！」数々のBL小説表紙を手掛けてらっしゃいますが、中でも「好きで好きで（安西リカ）」の表紙が一番好き♡

★草間さかえさま

草間さんはなんというか本当に魅力的な作家さんだと思います。正直、絵の上手い作家はもっとたくさんいるでしょう。けれどこの草間さかえさんの「奥深い味」は誰にも出せない。漫画もそうだしイラストもそう。好きです

■ 最後に

どれだけ内容が素晴らしくてもパッケージがイマイチだと手に取らないですよね？それは本に限らず全てに対して言えると思うんです。お料理だってキレイに盛り付けられていた方が美味しそうに見えるしね♪まずは興味を持ってもらうためには何が重要か？まずは目に留めてもらう為にはどうしたらいいのか？
私は本当にBL小説を愛しています。もっとたくさんの人にBL小説を読んで欲しいのです。BL小説を多くの人に読んでもらうためにも素敵な表紙を！！！出版社様、何卒なにとぞ宜しくお願いします！！！
そして神絵師様方へ心からの感謝と敬愛を込め、今後の更なるご活躍をお祈りして終わります

ＢＬ小説界がもっともっと盛り上がりますように！

※ちまちまとブログ引っ越し中。
この記事は5月24日に書いたものです←紹介した小説の続刊達の装丁もまた素敵でございます♡