2023年 WBC 日本代表×イタリア代表 予想・考察

展望

ここまで侍ジャパンこと日本代表は全勝かつどれも大差で勝っていますが、今後はそれほど楽には勝てないと思います。

とはいえイタリア代表戦は日本が地力で上回ってる上に、イタリア代表もピアザ監督が率いて緻密な野球をしてくるチームとはいえ、日本に比べると劣るため、10回やれば7回は勝てると思います。

もし負けるとしたら、得点がなかなかとれない&点差をなかなかつけられないまま終盤に持ち込まれるという展開で勝ち越し、逆転を許した場合だと思います。

WBCの日本代表は滅多に5点以上とられることがなく、5点以上取られた時は10点以上得点しているので、負けるとしたら得点が入りにくい試合です。

日本の投手力は世界でもトップだと思います。個の能力だけならドミニカやアメリカが凄いかもしれませんが、メンタル含め悪い時も悪いなりになんとかする能力を総じて誰もが持っているチームは日本代表ぐらいなのが戦績の安定感に繋がっていると思います。

日本代表はおそらく唯一、WBCで4点差以上つけられての敗戦経験がありません。

2006年(優勝):5勝3敗 ①2-3韓国 ②3-4アメリカ ③1-2韓国
2009年(優勝):7勝2敗 ①0-1韓国 ②1-4韓国
2013年(ベスト4):5勝2敗 ①3-6キューバ ②1-3プエルトリコ
2017年(ベスト4):6勝1敗 ①1-2アメリカ
2023年(ベスト8以上):4勝0敗※

唯一2回優勝経験があり、唯一全体会でベスト4進出をしているチームである所にも表れていますが、世界で最も安定しているチームであり、格下相手に苦戦することはあっても負けることはないチームなので今回もイタリアは弱くないのですが、まず勝ってくれると思います。

今回と今後の不安点

ただ、これまでの相手は投手のレベルが高くなく、150km(93マイル)以上の球を投げてくる投手が少なかったので、イタリア代表もリリーフ陣は150kmから160km近い球速を持つ投手がいるらしく、終盤になるほど厳しい試合になると思われますし、準決勝以降は簡単に点を取れない試合が続くと思われます。
実際オーストラリア戦も序盤は楽に試合を進めたものの、150km以上の球速を持つリリーフ投手が登板してから大谷ら上位打線も沈黙し、最終的には追加点が入らないまま終わりました。

投手陣もここまで楽な試合を続けていることが、今日から始まる負けたら終わりのトーナメント戦で初めて切羽詰まる場面での登板を経験することになるのも不安があります。
前述のように楽な試合を続けてきた影響もあるかもしれませんが、ここまで日本のリリーフ投手起用は日替わりで様子見というか、特にどの投手を要にするというのを決めないような起用が続いており、今後緊迫した場面での登板となるとセットアッパー、クローザーを務める投手はぶっつけ本番のような状況になります。
今後は負けたら終わりで、その起用が失敗だった場合に取り返しが付きません。

日本が優勝するにはどうか今の良い流れが続いて快勝続きで決勝までいって、あとは全力を尽くすだけという状況に持ち込むのが理想的だと思います。

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