否定も肯定もしない私

1つの意見を言おうとするまでに、かなり複雑な思考の道を通るので、結局否定も肯定もするのが面倒くさくなり、黙りこくったり適当に返事をしたりする。決して、その会話を放棄している訳ではなく、むしろ誰よりも熱心に会話に思考力を投じているのだ。何か一つの答えを簡単に出そうなんて目論見は嫌だ。

なのにいきなり自己主張をしたがる。それは目立ちたいからでなく、どこからともなく違う自分が顔を出し、自分の意見や態度を強く出す。環境や相手にする人によって自分がころころ変わるので自分でも自分についていくのに大変な時が多々ある。

ただ基本的に私は中立的だ。それは日本人特有の性格から来ているものではなく、むしろ誰よりも深く思考を通した結果の態度である。自分一人で何かを決めつけようと思うほど、私は自分にうぬぼれていないし世界の大きさをなめていない。自分はこの世の何も知らないという前提で生きているので、そんな状況で自分が相手に影響させるほどの何かを持っていいとも思えない。人々はみなもっと慎重に責任を感じながら生きるべきなのに。

やはり人間を創り出したのは神の最大なる過ちであり、一度人類を絶滅させてから新たな宇宙を創るべきだと強く思う。