見出し画像

金沢と富山、両市民のライバル関係。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

関東近県でいうと、富士山を巡る静岡県民と山梨県民の戦いや、関東No.3の座を巡る埼玉県民と千葉県民の争い、群馬県・栃木県・茨城県という今なおヤンキー文化が残る北関東三県民の仁義なき戦いといった、隣接した県民同士の争いというものは、ちょっと距離を置いて冷静に眺めると、どっちもどっちで所詮同族嫌悪でしかないというチープなプライドの争いなところが面白い。

そんな隣接県民のお互いのプライドがなせる争いというものも、実際に北陸圏で生活するようになると所々でジモディの発言から垣間見られるところとなる。
不思議と脇に置かれているのは福井であり、北陸三県で主なバトルとなるのは金沢市民と富山市民ということのようである。
少なくとも私の職場ではこの2市民以外の争いは見られなかった(笑)
金沢市民としては北陸が誇る加賀百万石のお膝元なので、富山市に対してなにも思うところはないようであるが、富山市民からするとその態度が先ず気に入らないらしく、プライドばかり高くていけ好かないヤツらということになる。

この文化的な相違は北陸の海産物にも現れているようで、2016年6月下旬に富山支店長としてお客さん先に、元部下を引き連れてシステムのデモをして貰った際に、富山駅前の居酒屋の桶を見てその違いを感じたのである。
金沢の料理というものは京風とまでは行かないものの、でもなにか小京都を匂わせるようなプライドが感じられるのに対して、富山の料理はより大衆的で豪快。旨ければ見た目なんて関係ないっしょ!というさすが天然の生けすである富山湾を持つ富山県民の自信を感じるのだ。

北陸移住から1年近く経ったこの頃から、わたしもちょくちょく富山市内のお店に顔を出すようになったのだが、正直コスパというものを考えると、金沢市内の居酒屋よりも富山の居酒屋の方が好きになってしまったのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?