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最後の小松空港。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

迎えるものが増えると失うものも増えるということで。
2015年3月14日に北陸新幹線が開業するまで、金沢から東京への出張は空路であった。
金沢駅前からリムジンバスで小松空港まで。小松空港から飛行機で羽田空港、電車で都内各地へというルートであった。

2014年の夏に金沢に転勤するまでのほぼ2年間は文字通り北は北海道から南は沖縄までいろんなところに出張していたので、羽田空港から空路で各地へ飛ぶことに特に抵抗もなく、むしろちょっとしたアトラクション気分でどちらかというと楽しみにしていたくらいなのだ。

それがやはり北陸新幹線が開通すると、さすがに空路よりも陸路という会社側の方針も次第に形成されていくことになる。
各航空会社もこの新幹線需要へシフトするのを黙ってみているわけではなかったので、正直金額的には大して変わらなかったのだが、やはり都内についてからの便の良さという点では上野駅や東京駅で乗り換えられる便利さでは、飛行機で羽田まで行って戻ってくることに比べれば格段の差がある。

結果、2015年3月14日以降は小松空港を使用することが無くなり、この2月下旬の出張時の一枚が最後の小松空港ということになってしまった。


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