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香箱蟹様と初対面。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

ということで、前回の通り11月中旬ともなると近江町市場にも加能ガニをはじめとして蟹のシーズンが本格化し、北陸の海の幸の本番を迎えるという、これまでも充分堪能してきたのに、さらにすごいコトになるのかっ!とワクワクし始めた11月中旬。

金沢赴任初年度の11月に入ると、若干これまでの数ヶ月と違ったスケジュール調整がちょいちょい舞い込んでくるようになる。
地域会社というのは本社様やら他のグループ会社との懇親も立派なお仕事である。
とくに食べ物には不自由しない北陸というお土地柄では、冬が近づいてくると次第に懇親会の機会が増えてくるモノだということを、赴任初年の秋も暮れるこの時期になるとわかってきた。

夏と違って、明らかに北陸の海の幸目当ての出張が増えてくるのである。
自分たちも他社に出張の際はおもてなしを受けるので、当然北陸金沢に足を伸ばしていらっしゃってくれた以上は最大限のおもてなしをしてお帰りいただくのも地域会社の組織長としての矜持なのである。
さらには、懇親会にかこつけてチョイとお高めな普段行かない料理屋の料理をいただけるという楽しみも覚えてしまい、初めての懇親会で初対面させていただいたのが、写真にあるズワイガニの雌である通称香箱蟹である。

当然、雌なので雄に比べて足の身は少ないモノの、雌ならではの内子、外子といわれる部分等、香箱蟹のすべてを味わえるのだ。
それをこの写真のようにコンパクトに仕上げる職人さん仕事ぶりにも唸らせられた、初めての香箱蟹体験であった。

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