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広島県呉市|データを活用した地域活性化プロジェクト

広島県呉(くれ)市は、広島県の南西部にあり、瀬戸内海に面している町です。

前回に引き続き、「地域経済分析システム」のデータを活用した事例をご紹介します。

■本記事のまとめ
・「地域経済分析システム」と市が持つデータを使い、飲食・小売の事業所減少という課題を発見。
・商店街や飲食店へ誘客を促す周遊・滞在型観光を推進。

「地域経済分析システム」のデータ分析結果から課題を発見

呉市では人口減少が続いており、特に若年層の流出を防ぐために雇用の創出が必要であると考えました。

そこで、地域産業を活性化し雇用を創出するための施策検討を目的として「地域経済分析システム」を活用しました。

「地域経済分析システム」を使って市内産業について分析したところ、主要産業だと思われていた製造業よりも、「飲食店」「小売店」が雇用を支えているということが分かりました。
観光客が多いためですね。

さらに、飲食や小売の店舗・事業所が減少しているという課題を発見しました。

課題解決への施策

市が保有する商店街の空き店舗数や空き店舗率、観光施設への来場者数などのデータを掛け合わせて施策を立案しました。

これは、「地域経済分析システム」が持つデータと、市が保有するデータを組み合わせることで、より解像度を高く、課題を深掘りして分析できたことで実現できました。

データ分析から得られた結果をもとに、地域活性化プロジェクトを立ち上げ、以下の施策へ取り組みました。

・創業支援
・新規出店を促す商業施設の活性化支援
・商店街や飲食店へ誘客を促す周遊・滞在型観光の推進

具体的な施策の一つに「カレーシールラリー」というイベントがあります。呉市の飲食店でカレーを食べるとシールがもらえて、シールを集めると景品がもらえるというものです。

周遊を促すための施策です。

この事例のように、地域経済分析システムと自分達が持っているデータの両方を活用することで、より精度の高い分析をすることができます。

また「データ=事実」なので、推測した課題ではなく、事実に基づいた課題定義→解決案策定というアプローチを実現しています。

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