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長野県佐久穂町|小学校でノーコード開発による業務効率化(教育DX)

長野県佐久穂町にある小学校で、自作でアプリケーションを作り、実際に運用して業務効率化を図った、という事例をご紹介します!

教職員が自作したという点には驚きました。システムを開発した教職員は元々プログラミングスキルを持っていたから出来たのではないか、と思うかもしれません。

しかし、実はプログラミングスキルは持っておらず、システムエンジニア出身でもありませんでした。

ということで、今日は「ローコード開発」「ノーコード開発」と言われるプログラミングをほとんどしなくても開発できるシステムを使って実現した、業務効率化について話したいと思います。

非エンジニアでも開発できる!

システムエンジニア出身でもなければ、趣味でプログラムをやりまくっていたわけでもない教職員の方が、どうやってシステムを作ったのかというと、プログラミングをせずにドラッグ&ドロップなどのマウス操作や、簡単なキーボード操作で開発できるシステムを使ったのです。

具体的には、このnoteでも何回か紹介したサイボウズ社の「kintone」です。

(ちなみに僕はサイボウズ社員ではなく、PR担当でもないので、良いと思った事例やシステムを紹介しているだけです!)

kintoneをはじめ、最近のシステムで増えているのが「ローコード開発」「ノーコード開発」と言われる開発手法です。

ローコード開発・ノーコード開発とは

その名の通り、それぞれの意味は以下のとおりです。

・ローコード開発:できる限りコード(プログラミング)を書かないでアプリケーションを開発する手法

・ノーコード開発:コード(プログラミング)を全く書かないでアプリケーションを開発する手法

ローコード開発の有名なサービスとしては「Salesforce」ですね。

SalesforceはCRMと呼ばれる営業支援を行うシステムです。クラウドサービスとして提供されており、カスタマイズをしなくても標準的な機能は備わっているのですが、一部のプログラムに手を入れてカスタマイズして使うことが多いシステムです。大企業だと、かなりの量に手を入れてカスタマイズをしていたりします。

このように、標準機能は備わっていますが、個社毎に自由にカスタマイズすることを前提としているシステムは「ローコード」ですね。

一方、ノーコード開発のサービスとしては、ECサイトだと「BASE」「STORES」「Shopyfi」、アプリ開発だと昨年上場した「yappli(ヤプリ)」などが有名です。

ノーコードなので、一切開発をしなくても使えるシステムということです。

最近では、クラウドサービス同士の連携をノーコードで行うサービスとして「zapier」「Anyflow」といったサービスも生まれています。

ローコード開発・ノーコード開発の違いとは

ローコードとノーコードを比較すると、コードを全く書かない「ノーコード」の方が良いのではないか、と思うかもしれません。しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるので、簡単に解説します。

■ローコード開発
・メリット
プログラミングによりカスタマイズができるので、自社の要件に合ったシステムを作ることができる。(かゆいところに手が届く)

・デメリット
プログラミングを行う場合はシステムエンジニアが必要。

■ノーコード開発
・メリット
プログラミングが不要なので、誰でも簡単にシステムを構築することができる。導入も早い。

・デメリット
カスタマイズができないので、自社固有の要件には対応できないことがある。(かゆいところに手が届かない)

ローコードとノーコードではそれぞれにメリット・デメリットがあるので、どちらのシステムを導入するのかは、しっかり検討した方が良いのではないかと思います。

なお、今回の事例で使われている「kintone」は、ノーコードとローコードの両方を兼ね備えています。プログラミングをしなくても多少のカスタマイズをすることができますし、プログラミングをすることでより細い機能をカスタマイズをすることができます。

教職員が開発した業務効率化アプリとは

事例の話しからかなりそれてきたので、話を戻します(汗)

長野県佐久穂町の小学校で発生していた課題は、情報共有に手間がかかっていたことです。

児童の個人情報、面談の記録、勉強の成績に関する情報、健康情報、など、児童に関する様々な情報が一元管理されておらず、職員会議で情報を共有したり、その都度情報を探したりと、手間がかかっていました。

そこで、「児童・生徒情報」という児童の情報共有のためのWebアプリケーションを開発しました。

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※出典:小学校教員と保護者が業務効率化アプリを自力で開発 仕事の困り事は自分で解決(ITMedia NEWS)

この児童・生徒情報に紐付ける形で、面談記録や保健室への来室記録などを管理するアプリケーションを作りました。それぞれの情報が紐付いているので、生徒を選択すると、その生徒に関するあらゆる情報をすぐに確認することができます。

このように情報を一元化するツールとしてkintoneは適しています。

なぜかというと、kintoneではノーコードでカスタマイズができるからです。管理すべき情報の各項目は当然ながら学校・企業ごとに異なりますが、kintoneでは項目の追加・変更をドラッグ&ドロップで対応できるのです。

そのため、運用を開始してから「やっぱり◯◯という項目必要だった…!」ということが分かったら、非エンジニアの職員がすぐに項目を追加すれば対応できてしまいます。

ローコードやノーコードに関しては、実際に自分でシステムを触ってみて体験することが手っ取り早いので、一度試してみることをオススメします。

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