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埼玉県|35校へ44台ずつChromebookを配備しICT教育を推進

一昨年から昨年にかけての事例ですが、埼玉県の高校35校に対して44台ずつChromebookが配備され、協調学習に役立てているという事例です。

Chromebookとは?

最近人気が急上昇しているChromebookとは、Googleが開発した独自OSを搭載したPCのことです。

特長としては

○PCの起動が早く処理速度も全体的に早い
○GooglePlayのアプリが使える
○デスクトップがなくて、全てブラウザベースで使う
○データは全てGoogleドライブ(Googleが提供するクラウドストレージサービス)に保存される

といった点が挙げられます。

また、注目される大きな理由の一つとして「価格が安い」という点も挙げられます。約3万円前後から購入することができるためです。

Googleが提供するサービス(Googleドライブ、スプレッドシート、Googleドキュメントなど)を普段使っている方であれば問題ありませんが、Windows用のアプリやソフトウェア、iOS向けのアプリは使うことができないため、その点は注意が必要です。

ネット環境に繋がって、Googleが提供するサービスさえ使えれば問題ないという方も多く、処理速度が早くて価格が安いということで人気が上がってきています。

2019年の出荷台数は約15万台でしたが、2020年の予測は約157万台ということで、約10倍に増えています。

県立高校35校に対して44台ずつ配備

いち早くChromebookの導入に踏み切った自治体が埼玉県です。

埼玉県では協調学習を通じて「学びの改革」に取り組んでいます。それを安価で効率的に行うために、Chromebookを活用することを決めました。

2018年度には県立高校35校に対して44台ずつ配備し、ICT活用を進めました。

管理のしやすさも大きな導入メリット

Chromebookの選定理由については、処理速度が早くて安価であるという理由のほか、「端末を管理しやすい」という理由もありました。

というのも、Googleの管理ツールを使えば、すべてのChromebook端末を一元管理することが可能だからです。

一元管理することで、OSのアップデートやアプリのインストールといった管理業務を簡単に行うことができます。

通常のWindows端末でこういった一元管理を実現しようとすると、自前でサーバーを用意しなければいけません。そのため、管理コストを削減することができます。

協調学習を推進する手段としてのICT活用

学校内のネットワーク環境を整備した上で、Chromebookを配備したことで、日常的にChromebookを使える環境を実現できました。

例えば、教室にプロジェクターを設置し黒板へ投影することで、生徒が書き込んだ内容をその場で写すことができます。

※画像:日経XTech

グループ毎のディスカッション内容を写して発表したり、複数の生徒がリアルタイムに書き込みをしたり、協調学習の手段としてChromebookを活用することが出来ています。

※画像:日経XTech

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