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KANさんとリストラーズの両方が好きという方が私(♂)以外にもいた!

初出の記事を若干修正・加筆させていただきました

2024/4/27


私がnoteで再デビュー(復活)させていただいたのは、この記事を書いたわずか1週間ほど前のこと。

不謹慎な話で恐縮なんですけどそれは仕事が休みの日で、たまたま昼間の明るいうちからストロングめの発泡酒を飲み始めて、へべれけぐだぐだになっていたときに、ふとnoteをやめてしまう以前に交流のあった方に話しかけたくなってアカウントを復活させちまったのです。

SNSを使いこなすことがどうも苦手な私。
実生活と同じくネット上でもほんとコミュ障なものでして(泣)。

でも、せっかくだし何か記事でも書こうか。せっかくだから湿っぽい話でなくて、楽しいことが書きたいな。そう思い、最近はまっていたリストラーズのことを書いたところ、私が予期していなかったほどのリアクション(スキを2桁の方々からいただいた!)を頂きました。

スキが10名を越えただけでも私にとっては十分にバズってるのですが…リストラーズの話ですぐに続編ってのもなんかあざといんじゃないか…とか思ったり。あるいはせっかく文章書いたんだけど、「このフレーズが嫌味」とか「このフレーズでキモい人って思われるんじゃないか」みたく、自分に対する批評が次々にうまれて引っ込めたり。

そんな感じになって筆が進まなく(PCをタイピングする指がなまって、書いた記事も消しては書き、また消しては書きってふうに)なっておりました。

そんな3月3日の夜。
リストラーズの記事にスキをくださった方のページをなにげなく見にいってびっくりしたのです。s/j さんの記事を見に行ったら、そこで言及されておられたのがKANさんの「エキストラ」。

いやいや、私も、先日惜しまれつつ亡くなってしまったKANさんのファンのひとりだったりするんですってば。

リストラーズはもちろんですが、雰囲気あるいは人となりとでも言いましょうか、KANさんの歳のとり方にすごく憧れてます(アイコンからもわかるとおり私はオッサンです)。

生前のKANさんは、知的でいい感じの白髪でウィットにとんだジョークがとても似合う人。オッサン的なアクってのがなくて…それがすごく羨ましかった。昭和43年生まれの55歳といえ、髪はまだ黒々としすぎで、マスク取ればちょい童顔系。リストラーズでいえば澤田さん? でも上背ないしそこまでイケメンでないし知性もない。厚かましくてすみませんです。

KANさんは私より数歳年上のはずなのだけど、それでも私の中で容姿や雰囲気の目標はKANさんだったりします。曲が終わったあと、見上げてそっとピースをしたあの茶目っけこそ私が一番欲しいチャンネルなんです。

KANさんが逝去された昨年中にヘビロテしてたのはKANさんでした。その前は谷村新司さんでした。昨年はほんと、身近なところにいたアーティストさんの訃報が多すぎてしんどい年でした。とりわけKANさんというのは、私には家内と趣味があう唯一のアーティストといっても過言ではなく、コロナ禍直前のコンサートにも何度か足を運んでいます。

実は「愛は勝つ」に関してはともかく(もちろんいい曲なんですけど)、KANさんを初めて知ったのはブレイク寸前の「けやき通りが色づく頃」という曲。で、ブレイク後のアルバムではじめて好きになったのは旧譜の「君はうるさい」とか「東京ライフ」。そして、「まゆみ」と「カレーライス」と「よければ一緒に」あたりを好きになって、ブレイク後もずっと活動を追いかけてたら「6×9=53」というアルバムが少し注目を集めた(そのアルバムを引っさげたツアーに家内と出向いたのが最後になっちまいました) — そんな感じでした。

ブレイク後はそれほどアルバムを量産しなくなったKANさんの最後のアルバム「23歳」の、最後の曲が「エキストラ」なんですよね。奇しくもバズることよりひっそりとクスッとしてもらうことを選んだKANさんっぽい曲で人生の幕を閉じてしまわれたというのが…なんかすごく複雑な心境だったりします。

「ポップミュージック」という曲のショートバージョンが所属事務所の公式名義で上がってます。なんかびっくりするような終わり方。ひょっとすると、早逝されたときのいたずらみたいなことをなんとなく企んでたのでしょうか。頭いい人だからなあ。

私にはリストラーズ以外にもKANさん以外にもファンであるアーティストはいるんですが、まさかリストラーズとKANさんの両方を楽しまれていて言及される方がいたというのはちょっと驚きでしたので、書いてみた次第でして。

ちなみにKANさんは「エキストラ」に関して、
こんなライナーノーツを残しておられます。

平井堅さんと秦(基博)くんと一緒にカラオケスナックに行ったことがあったんですが、そこでものすごく切ない曲を歌っている女の人がいたんです。その姿を見て、「僕もカラオケで女の人が歌ってくれるような曲を作らなきゃ」と思ったのが、この曲を作ったきっかけでした。でも最終的には100%僕の曲。歌詞の人称が“君”から“あなた”、“僕”から“私”に変わっているだけで、実際には僕視点で歌っています。やっぱりまったく架空のことは書けないですから。

音楽ナタリー(https://natalie.mu/music/pp/kan04/page/2)

……で、所属事務所のアップフロントつながりで、モーニング娘。のリーダー(
当時)だった譜久村聖さんがカヴァーした「エキストラ」が、KANさんとほぼ時を同じくしてリリースされています。まさにKANさんの狙いどおり。譜久村さんの歌がほんとうに丁寧なので、心にしみる仕上がりになっています。モー娘。だからといった偏見抜きに聴いてみてほしい。本当にいいんですよ、これが。

なんだかこの世の中には、いろんな〝奇遇〟なあれこれが埋め込まれていますね。



追記 

(2024年4月27日)

このあと、コメント欄でお返事をくださった s/j さまが私に対して、このようなアンサーソングならぬアンサー記事を執筆してくださったのです。ここに紹介させていただこうと思います。本当にありがとうございました。

すごくプレッシャーを与えてしまったかもしれず(というか、つぶやきの投稿で触れておられます)…ほんと失礼いたしました ^^;)。今回も…もし、しんどかったら記事の構成とか考え直しますので、遠慮なくおっしゃってくださいね。本当にありがとうございました。感謝の気持ちをこめて。

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