hiroyuki様に(Re: KANさんとリストラーズの両方が好きという方が私(♂)以外にもいた!)

(お詫び:この記事ではリストラーズは登場しません。)

ありがとうございます

hiroyuki様、
拙稿を読んでいただいた上にご自身の記事にて言及までしていただきありがとうございます。

まずhiroyuki様に感謝したいのは、KANさんのブレイク前から最後の歌までの流れをhiroyuki様ご自身の体験を中心に書かれたことでした。かつて「愛は勝つ」しか知らず、その歌がデビュー作と思いこんでいた私にとって大切な内容でした。
(長い間KANさんの歌や活動を追い、コンサートに何度か行くことが出来たというくだりに、なんて幸せな思い出をお持ちだろうと羨ましくなりました。)

「エキストラ」について、もう少し

今回は、拙稿の最後辺りに関連してもう少し書かせて下さい。

ここでは歌詞については触れない。映画やドラマをよく見る人ならば。もしくはロールプレイングゲームをよくやる人ならば馴染みがある設定かもしれない。

「ピアノの弾き語りを上から映している動画を見るのが好きだった」

「ロールプレイングゲーム」では「あなた」はゲームの主人公で「私」は村人A。「私」はゲームの背景でせかせか動いていたりじっとしたりすれ違ったりしているけれど、主人公と真っ正面から出会うことは無い。もしくは、固定された台詞しか話すことはない。
題名・歌詞・KANさんの声から感じたのは「決して埋まることが無い「あなた」との距離感」で、そこから「ロールプレイングゲーム」を連想したのです。

歌詞の中では次の二箇所のサビが印象的でした。

かなわぬ恋なんて言うに及ばぬ
途方にくれるような片思い

「エキストラ」

「途方にくれるような」と表現した悲しいユーモア。

大好きです 好きです

「エキストラ」

直接伝えられぬことはわかっていてもストレートに言わずにいられぬ程の絶望感と諦念が淡々とした歌いっぷりに籠っています。夜中に聴いた時には、下戸にも関わらず酒が欲しくなりました。


ところで、記事で教えていただいた譜久村聖さんによるカバーを拝聴しました。
実は譜久村さんの実際の歌声を聴くのはこの曲が初めてです。語尾のふるえがこの歌特有なのかがわかりませんが、このふるえに「私」を意識すらしてないであろう「あなた」に向かって、諦めようとしても尚、ためらいつつも呼びかける…そういうイメージを感じました。

hiroyuki様の記事を拝読して思いは他にも色々と広がったのですが、言葉に変え、テーマを絞るまでに予想外に時間がかかってしまいました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。