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【感想】小飼弾の超訳「お金」理論

久しぶりにDan Kogaiの本を読んでみる。

アルファブロガー(死語?)、元ライブドアのCTO,プログラマー、Perlで日本語を扱うライブラリへの多大なる貢献者、あのBSDを生み出したUCバークレー中退の天才。て言っても最近の若者はライブドアは知らないかな。。もうGAFAと楽天の時代だもんね。。それにPerlじゃなくてPythonの方が流行ってるし。。

とは言いつつ、さすが天才Dan Kogai、言う事が違う。。バランスシートの説明から始まって、資本主義の構造、租税の話し、ベーシックインカム論、はては人間は特に何も生産しておらず太陽エネルギーの恩恵にあずかっているだけとは。。お金に纏わる話しを縦横無尽に展開し、人間は本来働くなくていいとか、「働かざるもの食うべからず病」とか、少々給料が上がったとかボーナスがちょっとよかったとかで喜んでいる見事に社畜されているサラリーマンがアホらしくなってくる。良くも悪くも所詮お金なんてツールなんで考え方変えようぜ的な話しです。

ストーリーがとても面白いし、天才の考える事は違うなぁと改めて関心させる。凡人が天才の言うこと上から目線で褒めてどうすんだと思うけど。。

一番秀逸だったのはこれ。

三流の人材を使って、一流のアウトプットを出せる仕組みが一流企業です。

最近日本でもTVCM始めているハイアールの工員の初期のエピソードを例に、これを言い切る。いやーそのとおりかも。

自分も地方事業所の責任者として首都圏の高学歴な人材とは異なるプロファイルの人達をいかに”使える”人材にするかが使命なので身にしみる。。

そして以下。

「私は誰よりも働いている」などと言う人を見るたび、僕は文句をつけたくなります。「そこまで言うお前は、光合成できるのかよ!」と

そう誰も光合成なんて出来ないんだから、人間の差なんてない!


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