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コミュニティの活動母体「プラットフォーム」の選択方法

おはようございます。
日を追うごとに寒くなり、今朝は起きた時手が冷たくなっていました。
部屋の中の気温は7度。そろそろスタッドレスタイヤに履き替えの時期です。

さて、今日はコミュニティの活動母体としてのオンラインプラットフォームの選び方について考えてみたいと思います。

1.コミュニティ活動の同期と非同期

コミュニティの活動は同期と非同期において、様々な形で行われています。

私が今年学んだ考え方「同期・非同期」により、コミュニティの在り方をより本質的にとらえることができるようになってきたような実感があります。

同期とは、時間を共有してミーティングをしたり活動をしたりすること。

非同期とは、一緒にはいないけれどもメールやチャットなどの媒体を使って意見を交換し合いながらお互いの理解を深めたり、共通の課題への取り組みを進めたりすることです。

非同期の活動があることで、同期の時間が実りの多いものになります。

今回は特に自己組織化するコミュニティにおける、非同期の活動を支援するプラットフォームツールの選び方について考えていきます。

そもそもこれまで私たちはどのような形で非同期の連絡を取り合っていたのでしょうか。

すぐに思いつくのはメールです。

それから一定の年齢層の方々には根強い FAX。

電話はどうでしょうか。

例えばクライアントとの業務上の電話でのやり取りというのも非同期の作業だと私は捉えています。

必要な追加情報や進捗状況のやり取りを行う電話は、ホウレンソウ。達成したい目標となる成果が設定されていて、その目標のために各自が作業をする中で適宜必要な意見交換の場だからです。

私自身は基本的には、電話は「同期の活動を補助する連絡手段」だと捉えています。

ちなみに、遠距離恋愛中の長電話は、私の理解では同期の活動です。

2.理想のプラットフォームの条件1:アカウントの制限がない

さて、令和の時代、様々な連絡手段がある中、私が実現したい非同期活動を支援するプラットフォームツールの条件を以下2つ考えてみました。

まず一つ目はアカウントを持たない人を遠ざけないことです。

Facebookのアカウントを持っていないから、参加できません。
LINEは苦手だからちょっと無理です。
学校でSNSは禁止されてます。

色々な理由でアカウントを所有していない人がいます。

私はこれまで様々なオンラインプラットフォームを使用してきましたが、必ずこのような声が一定数聞こえてくるのに悩まされました。

既存のSNS、例えばFacebookのグループ機能を使うことにより、プライベートの情報を簡単にシェアできることはメリットと考えられがちです。

ですが、人によっては、見られたくない情報も全て人に明かさなければならないのが苦痛ということも考えられます。

これに対しては抵抗がある人と一切抵抗を感じない人がいるかと思いますが、SNS をそのままコミュニティ活動のプラットフォームにすることに対しては少し気を付けるべきだと私は考えます。

新しくアカウント作りたくないんです。

仮に、普段開いたこともないような、新しいサービスを使用してみようと、アカウントを作成したとしても、そのプラットフォームを開く習慣がなければいつのまにか忘れてしまいます。

友達に「これ使いやすいよ」と勧められても、自分は既に似たようなものを使っていて一切使わなかった、そんなアプリは山ほどあります。

ただし、新しいものを使うことを一切やめてしまってはいけないと思います。

自分に合わなかったら使うのをやめればいい。でも、いつも私は、これまでに挑戦したことのないことだとしても、始めることを躊躇しないスタンスで、いつの間にか新たな世界に飛び込んでいる刺激的な日々が大好きです。

せっかく想いを一つにコミュニティ活動をしていこうという時に、プラットフォームの選び方次第で特定の誰かを遠ざけるということがないようにしたいものです。

3.理想のプラットフォームの条件2:過去のお宝を埋没させない

二つ目は、歴代のお宝を引き継ぎながら活用できるプラットフォームであることです。

あー昔同じようなことをやったよね。
すごい時間をかけたんだかけて作った、あれどこに行ったんだっけ。
転送してってお願いしてるんだけど、まだ返事ないわ。

長く続いているコミュニティは、宝の持ち腐れに注意しなければなりません。

コミュニティ活動を続けていくと、少しずつ知的生産物・成果物があらゆる形で生み出されていきます。

ただしそれらのデータを見たり取り出したりことができる人たちは、おそらく限られています。

ほとんどの場合、小規模でのシェアに留まってしまい、多くのデータは共有をされないまま日の目を浴びずに忘れ去られていくのではないかと考えます。

私は基本的には、歴史は学んだ上で次のステップに進みたい人間です。

なぜかというと、先人たちが犯した過ちを、自分も繰り返したくないからです。

確かに0から1を生み出すのはとても大変なことだし、その分ワクワクする出来事であるかもしれません。

でも、今ここで引っかかっている問題のうちいくらかは、先人の事例を見ることで既に解決できたり回避したりできるものなのではないかと思います。

決して効率が良い事が最も良い事だと話したいわけではありません。

意味のある同期の時間をコミュニティの仲間と過ごしたい。そのために、必要な周辺情報を事前に確認して状況を整理しておくという手間を惜しんではならないというのが私の主張です。

先行研究を行うことで、自分たちが取り組む課題の前提知識を得られるし、自分たちの取り組みのオリジナリティを明らかにできます。

もしその情報に反論したいくらい、自分たちの活動の中から新たな学びを得ることができたなら、それはそれで素晴らしいことです。

過去に縛られた形での活動は、不自由に感じるんじゃないの?

こんな意見もあるかもしれません。

事例を見てコンテキストに沿った形でしか活動しないとなると、過去にがんじがらめに固められてしまい、自由に振る舞えなくなるのではないかというポイントです。

鋭い指摘ですが、私はこう考えます。

選択するのは自分。でも知っておくことはできるのではないか。

過去の事例を知り、そこから示される方向性を見た上で、その方向に進むのかどうか自分たちで決めれば良いのだと思います。

誰かに転送してもらわなければ、何処に保管されているかもわからないデータは、最初からないものに等しいのではないでしょうか。

以上の理由からなるべく手間をかけずに情報が共有できるプラットフォームを選びたいと考えます。

おわりに

色々調べているうちに、特定のサービスを比較するよりも、自分の理想とするプラットフォームの像を具体的に言語化するところに行きつきました。

結局自分自身がSNSとどう関わってきたのかというポイントからは逃れることができませんね。

グルグルと考えていた時に、タイミングよく対話をしてくださったあべさん、きょうこさん、どうもありがとうございました。

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