グラレコであらわになる私の偏見とステレオタイプ
おはようございます。
昨日の夜は、家族をないがしろにして、二つの講座をハシゴしました。
ないがしろにして、という表現は極端かもしれません。
でも、MBTI性格診査でENFP型の私は、いろいろ調べ進めるうちに、やっぱり家のことを整えたり維持をしたりすることには根本的に向いていないことがだんだんわかってきました。
そして、ここに現れてくる、背徳感と申し訳なさ。
私は「そこにいるだけでいいんだよ」という場を作りたいのに、コミュニティの場としては最小単位の家族でさえも、うまく関わることができずにいます。
もう少しこのあたりはじっくり思い悩む必要がありそうです。
さて、今日は、いとちんさんのグラフィックレコーダーの講座を受けてみて感じたことをまとめてみました。
じっくり向き合い、丁寧に解説していただいて、とてもリッチな時間を過ごすことができました。
今までやってたこととグラレコって何が違うの?
私は以前、一年の半分くらいは研修屋のような仕事をしていました。
ワークショップに備えて、大体いつも、模造紙とコピー用紙とましかくポストイット、あと水性マジックとマスキングテープをバックパックに入れていました。
全体会で話題提供をした後は、分科会で小グループに分かれる。だいたいKJ法または親和図法でポストイットを並べたり、直接模造紙にキーワードを記入しながら、対話を続ける。
それで、会が終わることには、分科会の数だけ模造紙に描かれた対話の記録ができあがることになる。模造紙は会場にしばらく掲示をして、参加者は歩き、その内容を見て回ることができる。
今回、グラレコの講座を受けるにあたって、自分が今までやってきた模造紙ワークやマインドマップとどう違うのかということを明らかにしたいと思っていました。
グラフィックレコーダーとは?
グラフィックレコーダーとは:
人々の対話や議論をリアルタイムでグラフィックによって可視化する人。
耳から入ってくる情報を頭の中で整理して、目に見える情報としてアウトプットするのが、グラフィックレコーダーの役割なのだそうです。
グラフィックの特徴は?
・一覧性があること
・構造化ができること
文章で書き連ねていくと、コンテンツ同士の構造が見えづらいですよね。
活用できる場所は?
・思考を整理
・悩み相談、面接
・チームMTG
・会議、カンファレンス
個人でやってもいいし、対面(2人)の時でもいい。
大人数の会議の時なんかに、パパっとまとめてくれる人がいるのはとても助かりますよね。グラレコ能力があると、集団の中で重宝がられそう。
高校生ワークショップや、新製品のお披露目会など、いろいろな場面で活用できる手法。
むしろ、使えない場所はないんじゃないかということさえ思い始めています。
で、マインドマップとの違いは?
マインドマップは、いわゆる連想をそのまま文字やイラストにした表現方法。しかし、構造にこだわり過ぎず、自然な発想を大事に扱います。
それに対し、グラフィックレコーダーは、項目同士のつながりはマストではなく、どちらかというと構造を明確に示すことができるものだと私は理解しました。
最終的には「人による」ようです。ただし、グラレコで対話を見える化すると、活性化、構造化の作用を得ることができるという点は揺るぎがないです。
絵が上手でなくても、カッコやアイコンが使えたらできる。
より短い時間でシンプルに書く。
耳から入ってくる情報をどんどん形にするのって、おもしろいし、ためになる。
実際に手を動かしてみた
今回の講座は、講義編と実践編がありました。
実践編では、実際に手を動かしてイラストを描くことに挑戦しました。
ワーク1:
テーマに合わせてイラストを描いてみよう
①会社
②嬉しそうな女の子
③アイデア
④旅
①会社
私は、無機質なビルの絵を描くのが忍びなくて、ビルの窓から手を振るキャラクターを書き込んでみました。
②嬉しそうな女の子
女の子をイラストで描くと、髪が長い、とかリボンをつけている、とかツインテール、とかが書きやすいかなと思いました。
でも、私はあまのじゃくなので、出来る限り髪を短く、ジェンダーレスなイラストを目指しました。
③アイデア
これは、高校生の時からずっと書いているイラストです。オープンマインド、とか、アイデアチラ見せ、とかいう意図でノートに落書きをしていました。
元ネタがあったのですが、何処で見かけたイラストだったのか、もう思い出せません。
④旅
すぐに浮かんだのは地球をぐるっと回る航空機のイラスト。でも、小さな旅、大きな旅、短い旅、長い旅、いろいろあっていいじゃない。そう思ってバックパックを背負い旅立つ人物を書くことにしました。
ワーク2:
グラレコで自己紹介をしてみよう
今の自分のアイデンティティを見つめなおしたとき、福岡・九州出身であること、兼業農家の嫁として同居生活をしていること、声の仕事や事務局、広報など複数の仕事を兼業していることを書こうと決めました。
ワーク3:
インタビュー記事からイラスト起こしをやってみよう
私の書いたものは、すべて擬人化、人が主体になっていると指摘されて初めて気が付きました。
グラレコって、書く人によっても違いが出てくるようです。
シンプルなアイコンを的確に選び、文字で補完する。
でも、良くも悪くも書き慣れてくると、よくよく考えずにアイコンを選ぶこともあるようです。
書く前に、表し方、表現方法を考えることで、自分自身の思考の癖や潜在意識を見直すことができるように感じています。
おわりに
例えば、女性を書くとき、ショートカットの女性よりもロングヘアーの女性の方が書きやすいし、伝えやすい。(と私は思い込んでいる)
要素をどんどんそぎ落としていくことにより、自分がふだん言葉に出さないステレオタイプや偏見があらわになってしまうかもしれません。
敢えてステレオタイプを書くことで、大衆には伝わりやすくなるかもしれません。
でも、それで一部の方を傷つけてしまったり、何かを助長してしまったりするのは可能な限り避けたい。
少なくとも私は、ダイバーシティを認め合おうと努力しているコミュニティ内では細心の注意を払いたい。
自分の偏見や思い込みを意識しつつ、なるべく公正な目でイラストを描くことが大切だと感じました。
グラレコの醍醐味はあらゆるごちゃごちゃを整理できること。
ただし、情報はそぎ落とし、本当に必要な要素しか残すことができません。
私の周りのカオスも、グラレコが得意な人に整理してほしいな~なんて甘えたことを言ってみたいです。
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