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キリスト教について

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「キリスト教理解」の理解について
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2020年5月の記事一覧

逆さになる「バベルの塔」

 復活祭がコロナ禍によってイースターっぽくないままに終わった。気がつけば、西方では明日から、東方では6月7日から聖霊降臨日(ペンテコステ)である。ローマとカンタベリーのオンライン礼拝のニュースをみて、今朝ふと思った。  「バベルの塔」の逆転は、どこに位置付けるべきか。答えの一つをプロテスタントの伝統に求めれば「それはペンテコステだ」ともいえる。  これらはセムの子孫であって、その氏族とその言語とにしたがって、その土地と、その国々にいた。これらはノアの子らの氏族であって、血

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コロナと宗教とZOOM飲み

 コロナ禍で予定の変更とキャンセルが重なり、期せずして、昨日から長いGWウィークとなった。世間様と違うのは、連休とはいえ給与保障がない点である。仕方ない。  さて、コロナのせいで、巷では「オンライン飲み会」なるものが流行っているという。十年以上前から、ニコ生なりツイキャスなり動画配信をし、遠くの友人知人とオンラインで連絡してきた身からすれば、何をいまさらという感じがする。要するに、みな飲みたいのであろう。  アルコールといえば、以前よんだ鈴木大拙『日本的霊性』には、このよ

ポストコロナの宗門改帖

「ポスト・コロナ」未来予測が流行っているらしい。高級薬膳屋がコロナ禍によって出した格安惣菜をつまみながら、河川敷で友人と暮れなずむ鴨川や日本を眺めた。なるほど、こういう旨いものを安く喰えるなら「コロナ後」も悪くない。  昨今、ねこも杓子もコロナである。皆いいかげん飽きたのではないか。とはいえ、リスクは存在しているから如何ともし難い。友人と会い、与太話に花を咲かせるのにも、社会的距離を保たねばならない。  ただ、ぼくの生活は大して変わらない。労働し、映像を浴びて、読書し、

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