ネアンデルタールの神?――「メタ性」獲得の物語
ぼくが「メタ性」を獲得したのは、いつごろだろう。かなり遅くて、おそらく25歳くらいではなかったか。翻せば、それまで相当にフェティッシュな、物神的な性格だった。実家と義務教育の場が近過ぎたせいもあり、ぼくの十代は、ほぼ半径数kmの範囲で事足りていた。メタ性を得るに至らぬ青少年時代は、そういう環境パラメータも関係していたかもしれない。
明確にメタ性を修得したのは、明らかに「改革派神学」を学び始めたころだった。つまり、福音主義/福音派のエートス(信仰や生活実践)を、改革派神学