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キリスト教について

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「キリスト教理解」の理解について
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2018年8月の記事一覧

神の五指としてのキリスト教

 キリスト教とは何か。多くの日本人にとって、難しい問いだと思う。質問も答えも、立場によって少しずつ異なる問いかけだ。おそらく一般的には、キリスト教の印象は、まず「結婚式」、次に「エクソシスト」などのオカルト関係になるだろう。または荘厳な礼拝堂や絵画だ。つまりサブカルチャーの背景文化として思いつくものがキリスト教だ。それ以外は「欧州の宗教」だとか「イスラム教と仲悪いの?」とかにとなるだろう。  キリスト教とは何か。多面的な問いだから、答えも複眼的になる。  歴史的には「五大

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 「髭の殿下」として知られ、ときに「赤い宮様」とも揶揄された三笠宮崇仁親王殿下と聞けば、何を思い浮かべるだろうか。昨年、学会発表でわざわざ京都から出たついでに、東京三鷹の中近東文化センターへと足をはこんだ。同所は古代オリエント、アナトリア関連の考古学・歴史学者として有名だった三笠宮殿下により国内の研究拠点として、また収蔵品展示を目的として設立された。  円筒印章は複数ある。実寸模型でアッカド語(楔形文字)の洪水譚粘土板、ロゼッタストーン、ハムラビ法典、シュメール壁画、グデア

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Kiss me, kill me.

 友人より結婚式でのスピーチを頼まれて、東京へ行き、楽しい滞在のちに帰洛して、これを書いている。原稿をもって話すのは、みっともないかと思ったのと、あまり堅苦しい話にしてもダメかと思い、急遽、原稿なしで話すことにして、無事に爆沈した。  会場は笑っていたようにも思うので良かったのかもしれない。ほぼ緊張しない人間なのに、今日はやたらめったに緊張して変な汗をかいた。せっかく書いたのだからと思い、結局、読み上げなかったものを以下に掲載する。 ・・・・・  さて、皆さんは映画を見