見出し画像

習慣化 making your habits

今日(2024年2月3日)はこの本を読み終えた。著名人や成功者が実践していた日常的な習慣を紹介し、著者が簡単なコメントを加えたものである。習慣化のコツに関する書籍は数多く出ているので、それらを読んだ後にこのような実例集を読んでみるのもいいだろう。

また、もっと淡々と様々なタイプの習慣を集めたものに下記のメイソン・カリーの著作がある。習慣化のコツを知ったとしても、実際に必要な習慣や自分の肉体や神経系、生活環境にマッチした習慣を知るためには試行錯誤と同時に、多種多様な習慣形態が有り得ること、習慣をつくり始めるためのいくつもの入り口をアイデアとして拾っておくことは有益である。

以下、冒頭の許(2019)を読んで目についたものを拾っておく。

自宅のパソコン画面上で残りの寿命を80歳と仮定してカウントダウンさせる(パトリック・コリソン)

パソコンやタブレットの画面であれ、壁面でもいいのだが、常に見える場所に時間や残り時間がわかるような表示を入れておくのは有効そうだ。ただ、「残りの寿命」に注意を向けるが有効なのは既にかなり計画的な人だけだろうと推測する。なぜならば、「残り35年●ヶ月……」などと表示されても期間が長すぎて短さが想像できずブレイクダウンできないからだ。これは小学生にとって夏休みが長すぎるのと同じ感覚だろう。深草がやるとすれば、もっと短いスパン(少なくとも一年以内に終わる見込みのある)の計画について残り時間を表示する方がよさそうである。

なお、文字通りの「残りの寿命」については厚生労働省が平均余命を発表しているので参考にしてもいいだろう。

主な年齢の平均余命|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/01.html

立って働く(ヘミングウェイ)

スタンディングデスクや昇降式のデスクで立って働く人を私自身もオフィスで見ている。リモートワークの普及で自宅で立って働く環境を整えた人も多いだろう。私自身も去年から体調がよくなって、横たわったり座ったりするよりも足腰を伸ばしたままで作業したいという気分の時間が増えた。立ち作業できる環境も自宅に整えたい。

頭の中でビデオテープを再生する(フェルプス)

本番前にイメージでリハーサルをするトレーニングをすると良いという話はよく聞く。この本で紹介されたのは水泳選手の事例だったが、リハーサルの中で何回腕を動かせばプールの向こう側にタッチできるのか、目に水が入った場合にはどうするのかなど、シナリオを何本もつくった上でそれをどのタイミングで何が何回起きるといったように数量的に分析して実際に目を閉じて頭の中でプレイしてみる練習は応用が効きそうである。

定着のために習慣の仕組みはシンプルにすべきだ。例えば、習慣ができた日にはカレンダに「◯」を、できなかった日は「✗」を書き込む。そして「2日連続で✗をつけない」という原則を定める(著者=許)

カレンダに書き込むのは習慣化にとっては強力だ。デジタルでもアナログでもいい。私もカレンダに実績の数字を書き込むようにしている。

映画の音を消して鑑賞する(トム・クルーズ)

映画鑑賞するときに音を消して見る意図は、敢えて音をマスクすることによって演出に集中するためであるという。良い作品から何かを学ぶときには、敢えて特定のレイヤーを消去して観察するのもひとつの手だ。

重要な情報は暗記しておく(バフェット)

重要な金額や指標などの数字を憶えておくと、別の数字を見たときに頭の中で連想や比較が働いて興味が湧いてくる。それから比較や新たな疑問、好奇心を生じさせることができるだろう。バフェットはおそらくかなり熱心に記憶しているのだろうが、概算の値や規模感、複数の数字があるなら、一番重要だと思えるものだけでも憶えておくと、他の数字を見たり突飛な意見に出くわしたときにその是非や異常性に気がつけるだろう。

(1,621字、2024.02.03)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?