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ロケハン初日

どうも、旅人です。

映画『莉の対』のロケハンで北海道に来ています。

時系列で書いていきたいくらい色々な事が
あって、ま〜〜〜大変。うまくいく事行か
ない事半々くらいだから相方がいてくれりゃ
二人で「うお〜!」とか言いながらできたん
だろうけど、全部一人で背負っております。


ただ、ロケハンとは言え、旅は凄いものを僕に与えてくれる。


カーナビに目的地の住所を入れたら入力し間違えてて、何十キロも違う土地に行ってしまった。人里離れた森の中に入り込んでしまって道も砂利道になってきて「おいおい大丈夫か?」と思っていたら、森の中に一軒のログハウスを発見。



「え〜い、ままよ!」と思ってフラっと寄ってみたら一人の女性がちょうど庭にいたので話しかけてみました。


「映画のロケハンしてるんですけど、家貸してくれませんか?」


とまでドストレートではなかったのですが(笑)


そしたらその方、実は本土の都市から6年ほど前に早期退職して移住して来た方で。旦那さんと二人で何年もかけて、一からこの素敵な家を二人で作っているんだって。


「たまにあなたみたいにフラッと訪れる方がいるんですが、変わった方が多いですよ。人生に迷っていたり、何かを求めていたり。そういう方がたまにいらっしゃいます」


僕にはその方がとても素敵に映ったので、ありったけの熱意を必死でぶつけて来ました。

いきなり訪れた妙な人間を雑に扱うのではなく、まるで隣人と話すかのように親切に扱って下さいました。


「映画の事は分からないけど、家づくりも映画づくりも、そこで学ぶ事は本当に似ていると思うんだ」

そう仰っていました。僕も、そう思いました。



色んな方の手助けがあってできていく。

だから、自分のためだけじゃなくて、誰かのために何かを成していくと

ずっとずっと力が湧いてくる。



ログハウスのロフトに上がらせてもらって、1時間程お話を聞かせて頂きました。

夢中で話を聞いて、そして僕も夢中で語っていました。

雨の音しか聞こえない、静かで素敵な場所。携帯電話の電波も入らない。

僕にとって何か特別な時間を与えて頂いたような気がしました。



彼女の半生をざっと早回しで聞いたような感じでしたが、その話を聞いた後では

おいそれと、「お家を貸してくれ!」とは言えなんだ(笑)


だけど、必要となる人をご紹介して頂きました。
今作には絶対に必要となるスタッフ。


こんな出会いは東京にいて、インターネットで検索するだけでは絶対に見つける事ができなかった。





ログハウスを出ると、雨が上がっていました。

お礼を言って車を走らせると、雨上がりの雲からぼんやりと夕日の光が

田んぼに映っていて、とても美しかった。




点が点を発見させてくれ、それが線になっていく。


まだ線を結んでいない点、結べなかった点がいくつもあるけど


繋がっていくような気が、今はする。


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