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日常を取り戻す。




今回の北海道への約1ヶ月の旅は


前半は新作映画のシナリオ執筆とロケハンを。

後半は東川町、占冠村へのお礼と町村での上映に向けての打ち合わせ。

そして最後は、僕の二冊目となる写真集の撮影でした。



それだけ聞くと大した事ないですが、この3部構成の仕事の合間合間にギュギュギュっと色んな人との時間が詰まっていて、鯖寿司くらい米が詰まった旅になりました。


移動距離も凄まじいものがありました。

クシャクシャっとなっているところは何往復もした箇所ですね。




旅の後半、もう東京に帰りたくないんじゃない?

と聞かれました。それには

「帰りたいです」

と答えました。




北海道が嫌になったわけでもなく飽きたわけでもない。

東京が恋しくなったわけでもないです。

日常に戻りたかったんです。



芝居したりデスクワークをしたり筋トレしたり勉強したり。

そういう日常です。




僕は北海道で非日常な毎日を送っていましたが、それは現地の人の日常にお邪魔させてもらう形で存在していました。

旅行先で出会うトラベラーと一緒に居たわけじゃないんです。

皆さんの日常に、ふわふわとお邪魔していたんです。

皆さんが生きている日常こそ、人生ですから。

そろそろ僕も日常を取り戻したかったんです。


ふわふわと同じくらい、カチカチも大切なんですよね。

あ、でもふわふわしながらも、ちゃんと仕事は全部やったんで褒めて下さいね?笑





旅中のnoteで何度も書きましたが、

僕はこの旅でとても大切な事をたくさんの人から教えて頂きました。

皆さん、人生の大先輩でした。皆さん、成功者と言えるような方々でした。

そのほとんどの方が人生の晩年を迎え、人生において「結局何が大切なのか」

ということを僕にありのまま伝えて下さいました。


言葉はそれぞれでしたが、皆さんの仰っていることは本質的には同じです。

自分じゃないんだ、と。

「自分の周りの人間が幸せになれば、自分が幸せになれる」


みんなそれぞれ立場が違う。医者、教授、社長、ペンションのオーナー、ゲストハウスのオーナー。

それぞれのやり方で実践している方々ばかりでした。






僕なんかに施しをしたところで何の得もないんです。

それでも、不思議と皆さん僕に手を差し伸べてくれるんです。

どんどん繋がっていく。

この感覚にはいつもとても驚かされます。




たった一人で向かったのに

気づいたら何十時間も何百時間も人と話して話し倒した毎日でした。

その全てが最高の時間でした。







素敵な人と、

そして美しい景色。



ずっと魅了され続けました。






だから僕はいつも自分の映画では

「人間と美しい自然」

を描きたいんだと思うんです。







おしまい。




こーーーーーん!






さーて。

働くぞ〜。

仕事は、喜びだ。





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