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カンヌへの道中で家が建つ。






今ね、カンヌで映画祭が行われているんですよ。

Googleのトップページに「わーい、莉の対だー!」と思って喜んでいたら、その下にはカンヌ絡みの激強ニュースが2つ。

連日流れてくるカンヌの華やかなニュースを見ながら奥歯ガタガタ言わしています 笑





ビリギャルが東大を目指す感覚で、僕は次回作でカンヌを目指します。







と言うことで、

長編二作目。

水面下でスイスイ。





台本を1ページ目から順番に精査し、

詳細な撮影スケジュールを組みました。

いわゆる、「総スケ」というやつです。

※総スケ=総合スケジュール



もう総スケできてるとかだいぶ意味不明ですが 笑




そしてそれを元に必要な人員を決める。

カメラマン、録音、照明、スクリプター、衣装、メイク、特殊メイク、スチール、制作、車両・・・僕が撮りたい作品を撮るためにそれぞれのセクションで何人必要か。

キャスト、エキストラの数を数え、

キャストスタッフの朝昼晩の弁当の数を決め

宿泊数、航空券の数、車両の数、燃料費駐車場代高速代

カメラ、照明、録音機材、どのメーカーの何を使うかを詳細に選定し価格を割り出し

美術、装飾、小道具、コピー代金や郵送費に至るまで

膨大な量の項目を洗い出し、エクセルにまとめていくと、大体の総予算が見えてくる。





その数字をみて、一言。












「無理やん」








と言って、そっとちゃぶ台をひっくり返しておきました。

部屋にちゃぶ台なんてないのに。

そっとね。

ぺち。






弁当2232個ってなんやねん。

オリジン弁当丸ごと一店舗くらい買わなあかんやん。






恐らく莉の対もこうやって総予算出しちゃってたら、

『やらない』

の一択だったと思います。

だって、無理やもん 笑

絶対に無理!ってなるやつです。




なので、もう考えずに、やりましょう。

ってのが僕の答えになってしまうのです。

考えても考えなくても、どうせ失敗するもんは失敗するし、成功するもんは成功する。

ただしこの場合の「考えずに」は「入り口は考えすぎずに」であって、「ずっと何も考えない」ではない。道中はめちゃくちゃ考えて考えて頭すり潰す必要があるんですけどね。ここが大事。

8:2の法則に当てはめると、8割の人は「入り口を考えすぎて」やらないという選択をして日常生活に戻っていくので、ほとんどの人は失敗すらできないんだと思います。



今日は制作部4人で、その予算表を持って某映画最大手に乗り込んできました。

以前の僕たちでは名前を言うことすら憚れるようなところでしたが、あの場にいられることが夢の様でした。

プロの視点で予算表を見てもらい、様々なアドバイスを頂き、大変勉強になりました。目、キラキラしちゃいましたよ。だけど、前途多難。

そんなプロの方に向かって、




「じゃあもう俺が家建てます」


が我ながらアホすぎる一言でした 笑






僕は映画を撮るために大工にもなるのか。










普通のやり方では無理だ。


じゃあどうやってやるか?



それがクリエイティブなんだと思います。


可能なものは、誰がやっても可能ですから


不可能なものを、可能にしてきたのが、先人達のクリエイティブなんだと思います。





前途が多難だ。


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