NHK「国民生活時間調査2020」を読む
JX通信社/WiseVine 藤井です。「10代・20代のほぼ半分がテレビを見ていない」という刺激的な見出しが駆け巡りました。
元ネタとなっている「国民生活時間調査2020」を読み込んでみたいと思います。
概要
サマリはこちらにあります。
明確に「仕事している時間」が減少したことがわかります。その分メディア接触時間は増えてもよさそうですが、そうならなかったようです。
この部分が一番注目されたポイントですね。10代、20代のテレビ接触率の低下がものすごいことになっています。
朝起きる時間が遅くなった、という、たしかにそうだったかもしれない、という事実も浮かび上がっています。スマホアプリではプッシュっ通知を何時に送るのか、その時間にどんな行動をしているのか、といったことが大きなテーマになることが多く、私もLINEニュースで自社コンテンツを配信していた頃は通勤時間やオフィスでのお昼休みなどを意識して、1分単位で配信時間をチューニングしていたことがありますが、もはや在宅時代、チャイムで行動していない人々をどう捉えればいいのか、本当にわからなくなってきたな、という印象です。
CSVでダウンロードできます
行動別の細かいデータも、すべてCSVでダウンロードできます。さすがNHKです。例えばラジオは2015年から2020年で、全年代の平日の接触率が12.1%から9.8%に減少していることも確認できます。これは休日の減少率よりも大きく、おそらく「職場でラジオを流しっぱなしにする」というチャンスが減ったことが原因ではないかと推察できます。
年代別にも細かく確認できるので、クロス集計など、それぞれの業界でぜひ、活用していただければと思います。
自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。