戻れない【歌詞】

いつかなにかになれるって
疑わないで信じていた頃
ただまっすぐさでぶつかって
毎日どこかで抉れてく
腐ったミカンは君だって？
残ったのはいつどこの誰
生きてることに安堵する
ギュッと絞った果実みたいにね

知らないことが多すぎたね
君も私もあの頃は
もう少し出会いがズレてたら
旨い酒でも呑めたかな

今なら　これからなら
人間になれたかな？
ごめんね　みんな妖怪だってさ

意外とみんな普通にね
生きて暮らしているんだなって
そして教室（クラス）の裏側では
それぞれ不器用だったねって
ここまで届いているってことは
愛の印の繋がりだなって

確かに何度も願ったよ
あの頃いろいろやり直したい
でもね、結局これしかもうないって
わかってるのかもしれないね

『君は助けてくれないの？』
『ごめんね助けてあげられなくて』
曇り空　靴箱　空欄埋める
二度と戻ってこれない気がした

遠く　遠く　遠くどれくらい
遠ざかってこの日を過去にできるの
傷口　まぶたを濡らす鼓動だ
校庭の隅　見失ってく

誰にも見つからないように
カーテンの中に隠れた未来
あの日の私の躊躇いを
そんな名前で呼ぶんですか

もう二度と会うことはないかもな
たたんだ手紙と立ち尽くす
でもね　最後にまたあのいつの日か
解けていくことを夢見たみたい
きっと　きっと　いつもここから
届かない日を待ち続けた