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丸い扉の向こう側

 意外だった。転職活動の結果、まさかこういう業界で働くことになるとは……。

 6月末のnoteにて「職業訓練校が終了し、就職活動を始めた」ことを書いた。その後どうなったかについて報告しようと思う。

 noteにも書いたように、私は6月上旬から転職活動を始めた。仕事としては「相談業務」や「編集業務」を中心に見ていた。フルタイムの求人もパートタイムの求人も、どちらもチェックしていた。

 相談業務の求人は、将来的にやりたいことに近いということ、そして訓練校で学んだ内容を活かしやすそう、という思いから見ていた。具体的な求人としては、不登校の子どもを対象とした塾のスタッフの求人や、人材派遣会社のコーディネーターなどの求人に応募していた。

 編集業務を見ていたのは、私の向き不向きや興味関心を考慮した結果だ。
 昔から「人と情報のマッチングをすること」が好きで、それを仕事にしたいという思いがあったことや、ものを作ることは割と好きだということ、このあたりを踏まえた上で求人を見ていた。
 具体的には、土木関係や医療関係などの、業界専門誌の編集の求人や、アダルトビデオの映像ディレクターの求人、なんていうものにも応募していた(そんな求人ハローワークにあったのか!)。

 その結果、私は7月下旬から、土木関係の専門誌の編集者として働くことになった。
 趣味として同人誌を作っていたことはあるものの、編集職は初めてだ。
 初めての仕事を32歳から始める不安もありはしたものの、今のところは、思っていた以上に「これまでの仕事」を活かすことができているように感じる。いや、「仕事」だけじゃない。「趣味」や「個人的な興味」で行っていたことが意外なところで役に立っている。校正をしている際に読んだ文章の内容が、プライベートでも役に立ちそうな内容だったこともあった。
 下水道やマンホールなどの勉強も、編集の専門用語にも、どちらにもそれぞれ違った面白さがある。

 職場は、今まであまり行ったことがなかった、東京の東側エリアに位置している。駅から少し遠いことが気になったが、観光地らしい雰囲気があり、歩くのも楽しい街並みだ(ランチも観光地価格でそれほど安くないけど……笑)。

 少人数の小さな会社だが、男女比も年齢もバランスが良く、毎日とても働きやすい。勤務時間も今まで勤めていた会社よりも早く終わるため、終業後の時間もとても有効活用できている。
 創業から数十年の、比較的歴史のある会社だが、「昔ながらの古臭い会社」っぽさは感じられない。副業も禁じられてはおらず、リモートワークを取り入れる社員もいる。

 仕事のために新たに学ぶことも多々あるが、新たに学ぶ量と、これまでの経験を活かせる量のバランスが「とてもいい感じ」だと思っている。

 不安がないと言ったら嘘になる。けれど、期待のほうが大きい。こんな夏が迎えられることを、改めて嬉しく思う。

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