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ブランドにおびえた日

夏の高校野球も真っ最中ですが、お盆休み中に決勝戦を持ってきて欲しいと思うのは自分だけでしょうか。(決勝戦が平日だと見られない……)
学校紹介の際に、昔から出場回数が多ければ「古豪〇〇」「伝統校の〇〇」と称せられ、少し前、PL学園は「逆転の」「ミラクル」という形容詞が付いていました。堅実な野球で実績のある学校はきっとそつのない野球をするに違いないと思われ、学校数の多い神奈川や大阪を勝ち上がってくるとすなわち「優勝候補」に挙げられます。また、何度も出場している監督は名物監督として取り上げられ、その率いたチームの選手が初めて甲子園に来たのにかかわらずきっと場慣れしてるんだろうと思ってしまいます。

ある元高校球児に聞いた話です。
秋の地区予選で3試合連続コールド勝ちを続け、「俺達ってもしかしたら強いかもしれない」と思い始めた矢先、「古豪中京」との試合がやってきました。彼は胸の「CHUKYO」の黒い文字と襟が少し立ったユニフォームを見ただけで少し緊張したそうです。そしてバッターボックスに立った右バッターのどっしりした構えを見たとたん、びびってサードの守備位置から一歩後ずさりしてしまったそうです。
他のメンバーも同じように思ったのか、この日は本来の力を出せずに浮き足立ってしまい、結局コールド負けしてしまったとのこと。
この日の試合会場は中京高校のグラウンド、グラウンドに来たら相手がバッティング練習をしていて、そのひびかせる快音にのまれてしまった、という背景もあったようです。

ビジネスの世界でも会社のブランドイメージそして個々の商品のブランドイメージが、商品を選択するお客様の選択行動に大きな影響を及ぼしています。後発でも著名企業が参入すれば実力以上に期待/評価され、デジタルカメラの初期のころは認知度調査で製品を出していない企業がカメラのイメ―ジからすでに製品があると消費者に伝わっていることにびっくりしたこともありました。
ブランドをどう作っていくか、どう見せていくか(魅せていくか)、重要ですね。
個人のブランドづくり、これについてはいまだに迷いっぱなしですが……

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