見出し画像

強さ《詩》

暗闇の中 手探りで彷徨う時

時間と言う概念は消えていた

そこにあったのは
無限の哀しみ

尽きる事ない愛を失くし
また孤独が寄り添い
私に覆い被さった

しんと静かな空間に鳴り響いた
誰とも知らぬ声

それは確実に私の名を呼び
導いた

耳を澄まし
声が呼ぶ方へと歩き出す度
光の輪が出来る

確実にそれは大きくなり
やがて私は光に包まれた

やっと気付いた声の主

ずっと探していたのは
私の方だった

変わらず傍に居る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?