子どもと過ごす時間の密度を濃くする「非認知脳力の育て方」

こんばんは。
本日は子育てに関する良書をご紹介したいと思います。

『非認知脳力の育て方』

非認知能力に関することが、余すことなく紹介されています。
何より、著者ご自身のお子様が、非認知能力の高さが審査基準となっているコンクールで優勝されていること、その結果が内容の説得力を大きく高めていると感じます。

非認知能力を高めるためには、以下の3つが重要だと著者は言います。

  1. ルールを作る

  2. 対話する

  3. 遊ばせる

特に、1つ目の、ルールを作り、守らせること、これは目から鱗の考え方でした。主体性を育てるためには、都度の判断を子ども自身が自分で決めている感覚を持つことが重要で、そのためには、予めルールを決めておくことで、その範囲内での自由が生まれ、自律できる、ということだそうです。

これまで、子どもに対して、「ルールは守るものではなく、創るものだ。人が決めたルールを鵜呑みにしてはいけない」と教えてきたことが
間違いではなかったと思えた一方で、必要で重要だと認識したルールを守ることの中で自律性が育まれる、という考え方は、新たな発見となりました。

我が家では、ルールと言えば、夏休みは毎朝、計画を立ててそれを愚直に実行する、ということぐらいでしたが、これまた自律心や自制心を育てるために最適であったと、あらためて認識することができたのも収穫でした。

また、対話することの重要性も、普段から意識しているつもりではあったが、本書を読むことで、さらに背筋が伸びる想いがしました。

この本を読んだあと、実際に自分自身と子どもたちとの会話をメタ認知してみると、意外に、即座に否定してしまっていたり、こちらから決めつけたことを指示してしまっていたり、質問に対して適当に答えてしまっていたりと、自主性や自尊心を損ねかねない対応を多発していることに気付きます。

この本を読むことによって、一つ一つの会話に対して、より真剣に子どもたちと向き合えるよくになったことが、大きな収穫です。「今の対応で自主性を育めているか?もっと良い対応があったのかも?次回に試してみよう」と試行錯誤しながら、子どもと深く会話する習慣を強化していけそうです。

最後は遊びについてですが、これも、子どもと公園に行ったり、子どもと室内で遊んだりする時の見方が大きく変わったように感じます。これまでは、遊びは楽しむものだ、という程度の捉え方をしていたのですが、子どもの強みやパッションを見出す、貴重な機会であると、あらたに意味付けすることで、より濃い時間を過ごす過ごせるようになりました。

人生、時間は誰しもに平等に過ぎていくが、
相対的にどれだけ濃い時間にしていけるか、
その工夫が人生の充実度を決めていきます。

この本を読めば、皆さんもきっと、
子どもたちとの貴重な時間を
益々充実したものに
できるのではないでしょうか。
何度も読み返したい、お勧めの本です。

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