眠い2

今日は一日ずっと眠かった。

朝から眠かった。
朝ごはんを食べ終えた時、まだ私は目が覚め終わっておらず、そのまま家を出て出勤してしばらく経っても体調は変わらなかった。

眠い時、眠気を何とかしようとしてやることがいくつかある。

一つは口に飴やガムなどを含み、口を動かすことで眠気を覚ます、というものである。
これは口に含んでいる限りは効果がある場合が多い。
が、口からなくなってしまうとまた眠気が再発する、とか、飴ばかり舐めていて糖分摂取過多になる、とか、問題がないわけではない。
また、口に含んでいても眠気が覚めない場合もあり、この場合はかなり重症である。

仕事中眠気が覚めない時、次にやるのはトイレに行ったり飲み物を買いに行くなどしてとにかく体を動かし、外気に触れることである。
これも、その場限りの効果はある。
がしかし、しばらくするとまた眠気との戦いになることもある。

深呼吸を繰り返す、というのも、私がよく行う眠気対策の一つだ。
眠気というのが酸素の不足(二酸化炭素の増加)により発生するものなのであれば、深呼吸することで大量の酸素を脳内に送り込み、体内をリフレッシュする、というイメージは、眠気退散に案外効果があり、バカにできない。
運転中、何もできないけど眠気が飛ばない時の対処法の一つでもある。

その全てを使い尽くしても眠い時は眠い。
目を閉じればすぐ眠り込んでしまいそうな猛烈な眠気に襲われ、運転中危ない時もあった。

これは症状なのだろうか?
何とか体力を回復しようとする体の反応?
まだまだ現状復帰には程遠い段階なのだろうか。
それとも睡眠薬が効きすぎてるせい?
もはや何もわからない。
夜眠れないのが怖いから、睡眠薬をやめてみるには勇気がいる。

それでも何とかこの言葉を思い出し、現状を乗り切り、乗り切れる自分をちゃんと認識してあげたい。

悪い変化が起きたときは対応(how)を考える、
よい変化が起きたときはその理由(why)を考える

『アダルト・チルドレン 自己責任の罠を抜けだし、私の人生を取り戻す』

理由を探して、それでも見つからず苦しむのではなく、まずは対処法を考えること。
それで現状が良くなるかどうか試してみて、ダメだったらまた別のやり方を考える。
日常はその連続だ。

前回の診察のあと、私は2回仕事を休んでしまっている。
「配慮されて働けているんだから、まずは何よりも毎日元気に出勤することが大事」という空気を毎日母から浴びながら暮らす私にとって、これは少なからぬ打撃だった。
母からも出かけずに家でゆっくり過ごせ、稽古に行くなどもってのほかという態度を取られ、そこでまたストレスを溜めていたりしたのだが、それを今日の診察で主治医に話したところ、返ってきた言葉は
「よく分からない波がある人もいますから」
だった。

なるほど。
私は全てに意味や理由を追い求め、自己管理を怠った自分の責だと思って落ち込んでいたし、母の言うことが正論になってしまう現状が悔しかったが、よくわからないけど波がある、ということを認めてもいいのだ。

よくわからないけどよくならない、落ち込んでしまうということに意味を見出さない。
そのまま何とかなるまで放置しておく。
その間に何とかなるための必殺技を炭治郎のように追い求め、編み出し、練り上げる。
状況が好転した時に初めて、理由を探し求め、自分を再発見する。

その方がずっと、自分を否定せずに過ごせて楽そう。

まどろみにも波がある。
その波に乗って乗って乗り切れるよう、私も必殺技を磨いていこうと思う。

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