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2019年1月 QUEEN / 『ボヘミアン・ラプソディ』 オリジナル・サウンドトラック

 正直言うと、空前の大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見ていません。QUEENは本当に大好きなんです。映画館に行くのが苦手なだけなんです。だから許してください。で、この映画のサウンドトラックが大ヒットをしていて(QUEENのベスト盤もいくつか出ているというのに!)、改めて熱心な音楽リスナー以外の人をいかに取り込むかが、今の時代にCDを大ヒットさせるために必要な事だなぁと関心してしまいました。前にこのコーナーで紹介したグレイテストショーマンのサントラもそうでしたね。そこで改めてこのバンドの素晴らしさについて書きたくなったので書きます。

 前段が長くなりましたが、このQUEENというバンドの素晴らしさは一言で言うと、どんなにややこしい事をやっても、それを感じさせないポップセンスにあると思っています。それが本当にわかりやすいのは『Bohemian Rhapsody』ではないでしょうか。曲の構成なんて、ほんとにプログレですし。冒頭だけでも、美しいゴスペル/クワイヤ風→ピアノバラード→ロックバラードへ。すると今度は、ちょうど曲の真ん中辺りで、ミュージカル風へ。すると最後に向けたハードロックへ。からのラストはバラードへと着地する。こんなにめまぐるしく変わっていく曲調の中でも、抜群のメロディーセンスと歌の良さで一本筋を通す凄さ。そして5分55秒という、ギリギリポピュラーミュージックとして許されるくらいの長さに収めるあたり、もう唸るしかありません。

 上述した通り、あらゆるジャンルをごちゃ混ぜにして『QUEENの曲』にするセンスが本当に脱帽モノです。あとは大人数を躍動させるあのステージングが合わさる事で、QUEENはあの地位に行ったんだろうと思う。QUEENくらいジャンルミックスが上手でステージングも華々しいバンド、2019年に日本にも出てこないかな…。出て来たらここで紹介しますね。

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