第27話天国と地獄(第27節宇都宮vs三遠)

今回は声出し応援解禁となった第27節宇都宮ブレックスvs三遠ネオフェニックスのゲームについて感想を書いていきます。

天国と地獄

今節宇都宮はインサイドの大黒柱スコット選手、三遠は福田吉兆ことヒックス選手と両チーム外国籍選手を1名欠いた中でのゲームとなった(なお三遠はその他に佐々木、金丸、大宮の3選手も欠場)。

game1は宇都宮のスリーが効率よく決まりゲームを通じて16/30(53.3%)と、バイウィーク明けからの直近5試合18.7%の低確率を取り戻すかのような高確率で決まりまさに天国モードのスリーとなった(ファンとしては平均的に決めてほしい…涙)。

game2は打って変わって低確率のスリーとなった。
この日に関してはスリーのみならずショット全体の確率が悪くFG28.6%とまさに地獄のようなFG%となってしまった。

タッチだけの問題ではない

よくシュートタッチが良いから、悪いからと言われる事があるがそれだけの問題ではないと思う。
もちろん人間なのでその日によって調子の良い、悪いはあると思うし実際私がプレーヤーだった時にもあった。

しかしgame2の確率の悪さはシュートタッチの問題だけでは無い。

game2はエントリーの部分で時間をかけさせられ、ショットクロックが無くなった中でのタフショットを打たされていた場面が多かったように思う。
特にセカンドユニットの時間帯はガードからの球離れが悪くトップ及び両ウイングあたりからなかなかボールが落ちず、展開がないまま時間が過ぎる状況が増えていた。
エントリー以外でも三遠はフィジカルなディフェンスでボールマンを煽るアグレッシブなディフェンスを展開していた。また、常にビハインドを背負い追いつけそうで追いつけない状況による焦りも宇都宮のシュート確率を下げた要因に思う。

新たなハンドラー?

今シーズンハンドラーが比江島選手しかおらず、比江島選手が居ない時間帯にペイントタッチが出来ず攻撃が停滞する状況は変わらずここまで来た。
前節の秋田戦よりセカンドユニットで本来のウイングポジションを務めている荒谷選手がハンドラーを担う起用に変わっている。

秋田戦、三遠戦共に積極的なペイントアタックを仕掛け、自身としても伸び悩んでいた得点とアシストが増え攻撃の新たなオプションとなりつつある。

以前琉球所属時の並里選手が「ペイントタッチをすればいい事が起こる」と言っていたように、荒谷選手のペイントタッチから決めきれなくもインサイド陣がフォローでセカンドチャンスを決めきるなど攻撃に動きが出てきている。
今の積極性を忘れず、ボールを受けたらまずシュート、アタックを続けていってほしい。

ディフェンス面での改善はまだまだ必要。宇都宮に来た理由が苦手なディフェンスを強化する為と本人が言っていた様に決してディフェンスがうまい選手ではない。今節のgame1では1対1で簡単に抜かれてしまるシーンが多くあった。
ディフェンスは経験による読みとセンスの部分があるにしても、マークマンがボールを持った瞬間の距離や位置のポジショニング、身体の当て方、ハンズアップなど改善できる部分はまだまだある。
また、最近ではジャッジに対する不要なアピールは減ったもののまだ、優先順位を見誤り攻守両面で審判へのアピールを行う事がある。セルフジャッジを行わず常にボールと相手の動きにベクトルを向けれるようメンタル面でのステップアップまだまだ必要ではあると感じる。

とは言え若く伸びしろも才能もある選手である事に間違いはないので、Bリーグでも大学時代同様に「荒谷=悪魔の左手」と広く認知されるような選手になれるよう進化を続けてほしいと思う。

戻りつつある日常

今節よりついにブレックスのホームゲームでの声出しが解禁されました(もちろんマスク着用必須は継続)。

game2最終局面で比江島選手の活躍で一時同点まで追いついた場面やアイザック選手のブリッツでマイボールを得た場面での応援の凄まじさは配信ですら鳥肌物でした。

やっぱりあの応援はブレックスの強みであり、素晴らしい文化の一つであると再認識しました。あんな応援は一朝一夕で作り上げる事は出来ません。
今までの積み上げがあったからこそです。

戦前にチーム等から応援についてのリリースで、多くの方が色んな想いを持たれていらっしゃると思いますが、変化は起こるもの、変化しなければ進化はない。と私は考えています。
全ての変化が正しいとは言えないですが、詳しい内情等が分からない立場で憶測や断片的な情報でとやかく言うことは出来ないように思います。
何が正解かは今は分かりませんが、今おかれている状況でベストを尽くす。それはフロントもスタッフも選手もファンも一緒です。
ベストを尽くしていく中で新たな文化が作られより良いものが出来上がっていけば最高だと思います。

長々と綺麗事を並べましたが、今はまだB.LEAGUEも各チームも発展中です。いろんな事が起こります。変化の中でネガティブな感情に囚われてしまうとQOLまで低下してしまう様な気がするので、変化を楽しみながら選手、スタッフ、ファン全体がレベルアップする事で最高のリーグが作り上げれると思います。

次回!!!!

次回は今シーズン最後のブレアリ土日開催にヲ友達て信州ブースターのヲにょさんと参戦してくるので、何かしら現地観戦の事を書きます!

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