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#104 十にひとつ【書評】一勝九敗

◾️はじめに

第3週は企業・起業系。みんなお世話になってるユニクロの柳井さん。
フリースがめちゃくちゃブームになったのを知らないでしょ。
私もそんなに知りませんが。


◾️要約

企業が成長するとき、原理原則を忘れないことが大切。
ユニクロは広証前後の店舗急拡大期、フリースの成功と都心型店展開期、ユニクロブーム終焉と再出発の時期とその時々で組織のあり方や進むべき方向を変化させ、組織として成長し続けた。
そこにはスピードを重視し、失敗から学ぶ経営者が存在した。


◾️感想

これ2003年の本だから、約20年前。いわれていることは普遍。
早く失敗して改善を。組織は規模で管理方法変わる。これからは変化の時代。
年功序列でなく成果主義。など。
経営者は時流を見極め、覚悟を持って意思決定をしていく、そして実行が大切。

読むたび背筋伸びますわ。

CMにおいてもただ商品を伝えるより商品を通して伝えたい価値を表現していく、これがきっかけでその後のCMが変わっていく。つまり、時代を変えたものかも。


◾️要約(詳細)


◆1. 家業からの脱皮
紳士服店を営む厳しい父をみていて向いてないと思いながらも、父の会社に帰ってきた。
そこからカジュアルな服に成長機会があると踏みユニクロ一号店を広島に開く。
大盛況になるがより拡大するため、自分たちで製造することを考える。
そしてさらに大きなことをするため株式公開を考える。

◆2. 挑戦と試行錯誤
株式公開に向けて資金調達、商品企画、出店計画、人事など様々なことを学ぶ。
上場後も成長するべく、試行錯誤。
関東出店やニューヨークでのデザイン事務所開設、ファミクロ、スポクロの展開など。
うまくいかないと判断したら撤退。スピードが大切。
そして何より失敗から学ぶこと。
そうして成長し、1,000億超えるあたりで規模に見合った組織にするように考える。
ワンマンでは限界がある。
世界で戦うために考え、実行し続ける。

◆3. 急成長からの転換
フリースで一大ブームを巻き起こし、売り上げも拡大。だがその先にあるさらなる発展のため経営理念を明確化し、インターネット企業に。理想はそれぞれが自立し、自営業者としてコミットし、連携する組織。どういう企業であり、どんな人と働きたいかを明確に。

◆4. 働く人のための組織
店長が本部と対等であり、店長で居続けたいと思える待遇を。
店長が工夫し売らないと会社は成長しないと考えるから。本部はサポート。
本部と現場が緊張感をもって対等でいれることが大切。
評価は完全成果主義。年は関係ない。
女性にももっと進出してもらいたい。
そのためにお嬢様扱いするのではなく、正しく厳しさを求めるべき。

※今でこそ、ということを20年前から。さすが

◆5. 失敗から育てる次の芽
失敗の質が大事。
原因がわかっており、次につながるもの、それが失敗の質が高いということ。
常に早く失敗し、実行。
目標は高く、計画は綿密に。ただ実行において何度も計画は見直される。
具体的にはロンドンの進出で学んだこと(現場をユニクロの風土で管理することや売上や店の数を求めすぎない)を中国の進出で活かす。
そしてこれからは世界各国に。
ユニクロの進撃は続く。

◾️アクション

大局で、組織のあり方や方向性があっているか、考えてみよう。それを直すにはどう動けば、誰に働きかければいいか、考えよう。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ


#ユニクロ
#ユニクロ原宿
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#一勝九敗
#勝率高くね
#素早く失敗してまた次
#柳井正

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