#24 飛んでけパラグライダー!【書評】思考の整理学
◾️要約
これからは自分の力で飛べる飛行機型の人間が求められている。自分で考えることが必要。だが見つめる鍋は煮えない。いい考えにたどり着くには醗酵のように時間をかけて寝かせ、他分野との融合や、触媒作用など偶然も必要。またノートを使ってメタ化を行うことが一次的世界でなく二次的世界を獲得することに繋がる。拡散、収斂させ洞察することこそ、人間の創造的行動。コンピュータにはない行動であり、求められることである。
◾️感想
この本がベストセラーになっているのはメモの魔力等でも書いているメタ化、知のエディターシップで二次的世界を獲得することが大切という普遍的な、いや今の時代こそ求められていることを伝えているから。
本書中に古典が生まれるプロセスは時代時代で整理が変わってくるからということが書かれているがまさに。
コンピュータが登場したときから同じく大切なことを書いている。
AIに替わっても同じくこと。
◾️オススメ
全ての方に。ベストセラーは得るものが多いこと、対象が幅広いことの証明でもあるので。
◾️要約(詳細)
◆1
これからは自分の力で飛べる飛行機型の人間が求められている。ただ教育は相手の力で飛ぶグライダー型人間を作ってきた。教える側が熱心になればなるほどグライダー型が増えるという、不幸な逆説関係。ちなみに考えるタイミングは朝。頭がスッキリしているタイミングがよい。
※”人の言うことなんて聞くな”は人の言うことを理解できるようになってから。まずは聞く力が必要。
◆2
自分の考えはすぐには良くならない。1つのものを根詰めてやってもダメ。見つめるナベは煮えない。醗酵のように時間をかけて寝かせ、他分野との融合や、触媒作用など偶然も必要。
※鍋を見つめるのも大変。無理せずに、リラックス。
◆3
考えをまとめるには一次的情報をさらにメタ化する、抽象化することが必要。個別具体的事象にしか基づかない考えは弱い。それをノートを使い、メモ→メタ化→さらにメタ化と思考のグループ化、フィルタ化をしていくことで洗練していく
※ノートは書くだけじゃなくて、振り返って書き直しすることが大切なんだな
◆4
考える、についてどうノートに書き、メタ化していくか、だが、まず書いてみる。書いていらないことは忘れる。書いてあるのをみて整理することがやるべきこと。古典が生まれるプロセスは時代時代で整理が変わってくるからだし、個々の論文でテーマ・タイトルをつけていくのもメタ化そのもの。
※時を越えるね、古典は。
◆5
しゃべることも考えをまとめるプロセスに似ており、貢献する。特に異なる分野の人と話すのがよい。場所としては枕上、馬上、厠上と詰めすぎずある程度リラックスすることがポイント。本だけに知識があるわけでもない。
※三上、すごい昔からこれが言われてるってことがすごい。
◆6
考えるひとは一次的世界だけでなく考えたことによる二次的世界も持っている。考えるには未知・既知、拡散・収斂を考えることが大切。コンピュータが現れてこれからどう人間が変化していくか、これを洞察するのは人間でないとできない。これこそまさに創造的思考である。
※いつの時代も”考える”ことが求められている。
◾️アクション
ノートを電子化して手書きを使ってないけど手書きで振り返りとメタ化をやっていこう。
◾️読みやすさ
★★
◾️ハッシュタグ
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