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#47 新マーケットを切り拓け 【書評】メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

◾️要約

新しいマーケット(C2Cマーケット)を創造するためにはスピード、資金、他者巻き込みが必要。一人でできることは限られている。
また企業としての成長期に成長痛がある。社会的責任が大きくなることへの対応、大企業病との戦いなど。
そして成長を続けるための次の手を考え続ける。挑戦は終わらない。


◾️感想

起業家の物語は読んでてスカッとする。
次にこれがくる、と信じて突き進むからだと思う。

大企業病との戦いも大企業になる過程でそれを経験するのは
大企業で大企業病と言われて久しい中で戦うのとは訳が違うのだろう。
想像がつかないな。

ただ組織をまとめるにはビジョンやミッションが必要という部分は
共感。チームスポーツでもビジネスでも人が集まって何かするには
どこへ行きたいかが重要になってくるから。ブレずにいられるか、ですね。


◾️要約(詳細)

◆1 誤算:山田が立ち上げたウノウはジンガに買収される。相互で繁栄できると思ったが方向性の違いから決別へ。

※買収される側の経験も貴重なもの。「思ってたんと違う〜」を生身で体験することの重要性。

◆2 再起動:世界一周をし、インプット過多・アウトプット過少の状態になり、創作意欲が湧く。世の不条理を見ることで地球や人類に対して何か少しでも役立ちたいと思う。

※世界は・・・広い!

◆3 唯一無二:コウゾウを2013年に誕生させる。苦闘の末、松山から出資を得る。それは後にひけない戦いになることを意味していた。

※お金を持つ(出資してもらう)ことは責任を伴うからね。

◆4 急げ:アプリ開発に向け現場は差し迫っていた。資金がなかった中で機能を選別してリリースした。

※全てを百点で始めるなんて期待しない方がいいですね。

◆5 焦る理由:フリマ戦国時代の中で競合に勝つため、急いでいた。

※勝負どころの見極めは重要。ここでついていかないと後からペース上げても追いつけないぞ!

◆6 逆転:勝者全どりの世界で勝つため、拡大のための資金を獲得。CMを打ち、企業価値をあげた。

※富めるものはさらに富み、という構図ですね。

◆7 求心力:拡大していくためにミッションとバリューを掲げる。それにより心を束ね、組織としての成長を可能に。

※個人の細かなベクトルは合わせれない。だからハイレベルなレイヤーでの方向づけが必要。

◆8 アメリカ:早くからアメリカを意識し、2014にはメルカリインクをカリフォルニアに設立した。大きなマーケットだが勝ち抜くには投資が継続的に必要となる市場。

※アメリカ、、、でっけぇぞ。何もかも。

◆9 青いメルカリ:アメリカでの対応に勝ち抜くためには早く効率良く回すため、ソースコードを分割した。試行錯誤しながら、石塚がメルカリインクの基盤をつくり、ラーゲリンがニューメルカリを始めた。

※意思決定をして物事を前に進める。

◆10 成長痛:上場に向け様々な問題を解決していく。大企業病を回避しながら、社会的責任を担う存在へ変わっていく。「愛されるメルカリに」

※社会的責任。企業は社会の公器なのでこれは出るが、これを言える規模にならないとそもそもこんなこと言われないからね。

◆11 テックカンパニー:これまでのデザインとエンジニアリング、オペレーションの会社からテクノロジーやサイエンスを加えることでこれまでになかった価値を生み出そう。そのためにインドのリクルート活動を積極的に行い、研究部門を立ち上げる。

※Amazonもテックカンパニーとして見られるには相当時間がかかったので、これはすごい挑戦。

◆12 プラットフォーム:決済プラットフォームの競争はかつてのフリマアプリと相似形。これまでのメルカリの強さを全部ひきついだ上で金融機関として必要な管理体制を作る。そういった挑戦が始まった。

※過去の戦いの相似形を規模を大きくして行う。人生とはそういうもの、かな?ジャンプの漫画の町→市→県→全国→世界という感じ。キャプテン翼や男塾。

◾️アクション

技術力を獲得しよう。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#メルカリ
#C2C
#コウゾウ
#ウノウ

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