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#42 潰れないのには理由がある。【書評】さおだけ屋はなぜ潰れないのか みじかな疑問から始める会計学

◾️はじめに


第二週はベストセラー。たくさんの人に売れると言うことは読むべきことが多いと言うこと。それは時を越える。時代を超える。2005年に発売。あの頃からずっと会計は重要だったってことですな。


https://www.amazon.co.jp/さおだけ屋はなぜ潰れないのか-身近な疑問からはじめる会計学-光文社新書-山田-真哉/dp/4334032915


◾️要約


会計の学習は敷居が高いが、身近な例から考えると親しみが持てる。不思議に思うような店の経営には裏がある。例えばさおだけ屋であり、高級フランス店であり。難しく考えず、少しずつ学んでいこう。原理原則に基づき、発想の転換で3方よし、win-winを。人生にも役に立つ考え方だから。

◾️感想


なんでも入門書というのはわかりやすくあるべきだと思っていて、ただ難しいのは興味の持たせ方。
入門書だからと言ってあまりに専門的なものの基礎知識に終始すると興味が湧かない。
その点この本は大切なことを身近な例で示していてためになる。
いつ読むかって大事で、さらに同じ本でも繰り返し読むと気づきが多かったりする。
それは読み手の自分に受け入れる素地ができたことなのだろうか。

◾️要約(詳細)


◆エピソード1 さおだけ屋はなぜ潰れないのか 利益の出し方
 利益は売上から費用を引いたもの。利益を上げるためには売上をいかに伸ばすか、費用をいかに抑えるかしかない。さおだけ屋は費用ゼロだから続けれる。あとは率より絶対額で判断。

※相乗りしてとか相手が払ってくれて、費用0ならやることは一つ、売上をいかに伸ばすかに集中できる。

◆エピソード2 ベッドタウンに高級フランス料理店の謎
 本業だけで儲ける必要はなく、副業で利益を上げれば商売は成り立つ。この副業が本業と繋がっているとよい。畑違いでなく、お互いにいい効果を生むような形にする。

※自分のスキルを違う形で活かす副業。本業と副業がいつか逆転したっていい、主役は本人。必死になれば他人の声は気にならない。

◆エピソード3 在庫だらけの自然食品店 在庫と資金繰り
 いるものを決めていらないものは捨てる。在庫はあるだけで損失となる。
代金の回収が支払いと同時なのは一部のみ。個人向けの小売かサービスくらい。

※掛け、の概念を知ったのはだいぶ大人になってからでした。けどこれも個人決済のように会社の決済もツールとしてはスマホ決済のように担当者の端末でピッとできるようになればゆっくり変わって、この概念なくなるかも。

◆エピソード4 完売したのに怒られた 機会損失と決算書
 売り切れは褒められることでなく、機会損失。少し売り残るくらいがちょうどいい。個人の目標設定と達成にしても同じ。ギリ届かないところを目指すから意味がある。成長、工夫がある。売ったらいくら、が売れなくなるならその分はロスで捉える。

※↑と(自分で)書いたけどちょっと違うね。少し売り残る調整能力が決め手。ギャンブルのやめ時に近いのかな。もう少し〜

◆エピソード5 トップを逃して満足するギャンブラー 回転率
 場代をとる店側なら個人の結果より、回転率。単価✖️人数は不変の法則。

※肉を切らせて骨を断つ、大きなる目的のため、小さなことは目を瞑ろう。もちろん、公序良俗に反したらだめよ。

◆エピソード6 あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか? キャッシュフロー
 手元にキャッシュがあることは利益を出しているかとはまた違う次元で大切。ワリカンは少しの期間お金を借りていると考えることもできる。

※これもスマホ決済の送金機能が普通になれば(どんなグループでもみんながそれを使うようになったら、という意味)考え方変わるよねー。

◆エピソード7 数字に弱くても数字のセンスがあればいい 数字のセンス
 大事なのは大切な数字をアバウトでも覚えておくこと。精緻な必要はなし。率は絶対値に直して多寡を比較するくせをつける。特定の数字を比較する癖をつけると印象に残りやすい。

※世界で一番、日本で一番の会社と自社の比較などやっていこう。忘れないように。

◾️アクション


・比較していこう。

◾️読みやすさ


◾️ハッシュタグ

#ベストセラー

#さおだけ屋

#会計学

#入門書


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