#106 日本人ってやつは【書評】空気を読む脳

◾️はじめに

第1週は人。今回は脳科学者の中野信子さんです。

◾️要約

美しく敗れることを賞賛するのは美しいと良いことの回路が共有されやすいから。
容姿で得をするのは男性。
男性と女性ではセロトニンの合成能力に差があり、不安に対する反応に差が出る。
これらは脳の働きや分泌されるもので説明がつく。脳の働きを把握して状況に対処する方法を身につけるべきである。

◾️感想

脳はいろいろなことを支配する。
分泌されるものであったり、神経伝達物質シナプスの生成であったり。
どう測定するのか知りませんが、可視化されたら面白いね。

あー今オキシトシンが出ています、
セロトニンが下がっている、危険だ、
メラトニン、足りてなくね?
とかね。

あと研究がもっと増えるといいと思う。
おじさんの脳とか。

◾️要約(詳細)

◆第1章 犯人は脳の中にいる 空気が人生に与える影響とは?
脳内物質の多寡によってどういう行動にでやすいか見えてくる。
セロトニントランスポーターの多寡で(その返報性によって)相手を傷つけやすくなるか、が変わってくるし、スポーツでは美しく負けることが賞賛されるが、これは美しさと良心が近くにあり回路を共有しやすいことに起因する。
また相手がブランド品ばかりでいるときにの対処にも脳は影響する。
相手に対抗するのではなく社会的選択(認めたり、受け入れたり)もする。
相手がパートナーとして価値が高いと思えばより多くの報酬を与えたくなるものである。
脳の仕組みを知ることで冷静に物事を捉えることができる。

※ブランドばっかりで決めやがってこんにゃろ〜、よりもブランドばっかりでちゃんとしてる、財力があるってことだな、よし味方にしよう、と思うことが社会的選択。

◆第2章 容姿や性へのペナルティ 呪いに縛られない生き方
女性にとって容姿がいいことは管理職などの人にとっては必ずしも良い方向に働かない。
(能力より容姿で昇進した、助けてあげなきゃとか思われちゃうから)
また女性は(特に日本では)結婚しないと結婚ができないんだと思われ、その周りの目とも戦う必要がある。
さらに内側前頭前野からの声とも戦わなくてはならない。
女性として家事をしてあげないと、といったような。(作られたイメージの”女性として”の思いが影響を与える。)
また愛情ホルモンであるオキシトシンは強くなりすぎると支配下にしたがる毒親や、外排性が高まりヘイトにつながることもある。
さらにマイノリティを排除せずにはいられない感情もある。

※(一般論として)男性*容姿端麗*役職 あーかっこよくて仕事もできるんだー。
 女性*容姿端麗*役職 可愛がられてゲタ履かせてもらってそこにいったんでしょ。
そう脳が思いやすいなんて、なんて悲しいことだ。

◆第3章 褒めるは危険 日本人の才能を伸ばす方法とは?
努力や工夫を褒めず、持っている才能を無条件に褒めてしまうと失敗を恐れ、挑戦をしなくなる子になる。
褒め方に工夫が必要。
勉強だけでなくスポーツでも。
男性と女性ではセロトニンの合成能力に差があり、不安に対する反応に差が出る。
それが(事象が発生した際に)男性は放っておいても問題ないと考えがちな理由。
脳は20代以降でも発達する(という論文が出されている)し、メラトニンの生成速度は大人と子供で違う。
そういった一般的な差に対応して物事を進めるとすっとうまく回るのではないか。

※これ深いね。つまり反射的に考えてしまう際に、脳の働きを考慮し、落ち着いて反応するとうまくいくってこと。
客観的に捉えることやなんでを意識してそこに脳の働きも考慮に入れるといいってことね。

◆第4章 幸福度が低いわけがある
日本人は遺伝的に悲観的な人が多く、幸福度は低い。
これは統計的にも出ているがこれを無理矢理幸福度を高めるというのも文化的に適応している固体を無理矢理変えさせることになっては良くない。
また新規探索性は合理的に生きていくためには弱みだがそれこそが人間のいまを開いてきたものである。
それを理解してAIとも付き合っていくべき。
芸術も不安な今をより長期的な視点に変えさせてくれ、冷静に未来を見据え、生き方を考えるきっかけにするためにしていくことが良い。

※決められたことを確実にこなすのはリスク回避としてはいいそうです。確かにそうか。

◾️アクション

反射をやめて、反応をする。
その際に脳の働きも考慮してみる。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#脳科学
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#おぬし 、読むのう〜

#ワダシノブ

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