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#81 Re、ブートだ、ニッポン【書評】シン・ニホン

◾️はじめに

2週目はベストセラー。
庵野監督のシン・〇〇シリーズ、ではないがタイトルに惹きつけられる。
日本再生、そのために世界との比較、世界を見続けなければならないことは普遍。

◾️要約

世界はデータ・AIで激変。日本だけがGDPや計算機科学の論文数で一人負け。尖った人でないと未来は変えれない。必要なリテラシーやスキルを提供できる教育に変え未来を創る異人の発生を待つべき。過去やシニアに費用が偏りすぎている現状を変え、未来に賭けられる国にしていかなくてはこの国の未来はない。

◾️感想

対世界。国を想って提言している。
日本が世界と戦っていく、そのために。
予算とか大きな流れで変えていけないものか。
自分だけがいい、ではなく。
何かを残せないか、
自分の生を幸せに満ちたものにすることも大切だけどそういう視点も大切。

◾️要約(詳細)

◆1章 データ✖︎AIが人類を再び解き放つ 時代の全体観と変化の本質
識別、予測、実行では機械に人間は敵わない。
機械の進歩は指数関数的である。
今、知的生産にデータ*AIを組み入れ、質・スピードとも格段に進化させることが可能であり、その進化によって社会は激変してきている。
夢*技術*デザインで未来が生み出されていく。
未来を変えている感で組織は評価される。
そういう時代に我々はいる。

※まずは現状の捉え方。どういう時代なのか。VUCAって一言だけではなく。

◆2章 「第二の黒船」にどう挑むか 日本の現状と勝ち筋
日本は一人負けと言ってもいい15年を過ごしている。
生産性が主要国の中で向上していない。
日本では貧困層、女性、シニア、3つの人材が埋もれている。
データ*AIにより世界は変わっているのに日本はその分野(計算機科学)での論文は目に余るほど少ない。
大量のデータをコスト優位性を持って活用でき、それを使いこなす技術者が十分にいることが世界と戦う上で必要になる。
いずれも日本は今いけてない。
が現状のリソースや状況を生かし、活躍してきた過去もある。仕掛けていこう。
ただデータ*AIを活用する素地が日本の社会として必要。つまりAI-ready化が必要。
日本の勝ち筋はスクラップ&ビルド、圧倒的なスピードで追いつき変える、若手に託す。
日本の歴史にも染み付いた流れを踏まえ、戦うべき。

※続、現状認識(日本の負けっぷり)と戦い方(勝ち筋)について。まず0にしてそっからみんなで這い上がる。明治維新における大政奉還、戊辰戦争、または世界大戦での敗北。価値観を真逆に変え、追いついた過去が日本にはある。

◆3章 求められる人材とスキル
社会が変わり、これまでとは違った局面であり、これまでと違った人材が求められている。
それは満遍なくそつなくこなす人ではなく突き抜けた人材が求められている。
未来を創るには、ビジネス力(課題を整理し解決する力)、データサイエンス(情報科学を理解し、使う力)、データエンジニアリング(データサイエンスを意味ある形にする力)のそれぞれでAI-readyとなることが必要。
それらのスキルは単に備えていればいいわけではなく、それらを知覚する、つまり感じ取り、表現し、深ぼれる人材でなくてはならない。
技術はすぐにコモディティ化していくので、どういった課題に誰を巻き込み実現していくか、なぜその課題か、という機械ではできない考えが備わった人材が必要である。

※これまでと求められる人材が変わってくる、10年前でも同じことが言われていた。つまり(世の中が)変わり続けることが唯一変わらないことなのかも。

◆4章 「未来を創る人」をどう育てるか
未来を創る人を生むため、リーダー層、専門家層、リテラシー層の3層で厚みある人材育成をしていく必要がある。
そして自分の意見を伝える国語と興味を持って数学を好きになる教育を進めていかなくてはならない。
そしてそういう人を生み出すには、
1.自分らしい個を発揮する、2.価値を生み出すことの意味を知る、3.サイエンスの面白さに気づき、
4.教育を刷新し、5.道具としての世界語を身につけ、6.アントレプレナーシップを身につけることがポイント。
それには初等・中等教育で全員同じ学習というのもやめる。
そして、大学生も今の大企業に入ることではなく、突き詰め、未来を切り開くことに注力すべきである。

※みんなが未来を創る人になるのか、はわからないが未来を創る人になるための教育はみんなにすべき。

◆5章 未来に賭けられる国に リソース配分を変える
予算が競争力に結びつく。
世界が伸びてる中、日本は予算を減らしている。
圧倒的に足りない科学技術予算をなんとかしないと。
このままでは貴重な人材が海外、欧米だけでなく中国、インドの大学へ流出する。
数少ない人材が流出してしまうことは取り返しがつかないこと。
そのためベースとなる資金を継続的に増やすため、ファンド等で多額を運用し、運用益で再投資できるような仕組みをつくるべきである。
過去とシニアのために大半の費用を使うのではなく未来ある若手に費やせる国に変わろう。

※若手に費やせるか、思いと現実と、既得権益があるから難しくなってくる。。。

◆6章 残すに値する未来
未来は目指すものであり、創るものである。
不確実な未来であることは間違いなく、その前提で、ポートフォリオを考えなくてはならない。
水産資源は激減し、森も多様性をなくしている。
気候変動は地球の歴史から見れば安定しているこの数千年が珍しいだけ。
そんななかで掲げられてるSDGsとソサエティ5.0。
重なり合う部分が突き詰めるポイント。
100年後でも必要とされる都市化のアンチテーゼを考えていこう。

※共生、共に生きる、借り物の地球です。まさに。

◾️アクション

いつまでも学ぶ。自分-国家-世界、考えを広げていく。

◾️ハッシュタグ

#安宅和人
#シン・ニホン
#風の谷運動
#ビジネス書レビュー
#ベストセラー

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